一度病院に掛かると、まとまったお金が出ていくことも多々あるでしょう。
そもそも、「医療費の節約なんてできるの?」と不思議に思う人もいらっしゃるかもしれません。
しかし、ジェネリック医薬品を選択したり、医療費控除を申請したり、クレジットカードで支払いをすることによって医療費を節約することが可能になります。
今回は、医療費の節約をするために知っておくべきポイントについて、ご紹介していきます。
医療保険制度の自己負担額は?
現在、日本国内の医療保険制度の自己負担額は、下記の通りです。
6歳未満 |
2割 |
6歳以上70歳未満 |
3割 |
70歳以上74歳まで |
2割 |
75歳以上 |
1割 |
75歳以上だが現役並所得者 |
3割 |
医療費の節約だって可能!知っておくべき10のこと
医療費の節約のためにできる、10のことについてご紹介します。
- ジェネリック医薬品を選ぼう
- 薬が余っていたらもらい過ぎない
- 院内処方の病院を選ぼう
- いきなり大きな病院に掛からない
- 時間外受診をしない
- 入院するなら月初めに
- できるだけ同じ病院にかかる
- お薬手帳を持参する
- 医療費控除を申請する
- クレジットカードで医療費を払う
ジェネリック医薬品を選ぼう
後発医薬品として知られているジェネリック医薬品。
ジェネリック医薬品とは、先発医薬品である「新薬」の特許が切れた後に販売される薬のことを指し、同じ有効成分で同じ効き目を持ちながらも価格の点では安い薬のことです。
成分や効能では同じでも、薬の形状や色などは別の場合もあり、ジェネリック医薬品を選択すれば、医療費の薬にかかるお金を節約することができます。
薬が余っていたらもらい過ぎない
短期間に同じ病気や症状で病院にかかる場合、以前処方された薬が残っている場合も少なくないでしょう。
そのような場合には、新しく薬を処方してもらう際に減らしてもらえるように、医師や看護師に事前に相談することができるかもしれません。
院内処方の病院を選ぼう
最近では、医薬分業が進んでいるため、病院外に薬局があるケースが多いのではないでしょうか?
しかしながら、病院外にある調剤薬局を利用するよりも、病院内に調剤薬局のある病院を選ぶほうが、医療費の節約に繋がります。
同じ処方箋であっても病院外にある調剤薬局で薬を処方してもらう場合、さまざまな手数料が掛かってきます。
ところが、院内処方の病院の場合には、通常の2割程度は節約することができるようです。
いきなり大きな病院に掛からない
どんな病気の場合でも、大きな病院にかかるほうが安心だと思っている人もいらっしゃるのではないでしょうか?
ところが、ベッド数が200以上ある大きな病院では、紹介状がない場合には初診料に特別料金が加算されてしまいます。
ですから、体調が悪く病院にかかりたいなと思った場合には、まずは街中にある中程度の規模の病院にかかるようにしたほうが良いかもしれません。
時間外受診をしない
深夜や休日に病院にかかる必要がある緊急の場合は仕方がないかもしれませんが、医療費を節約したいと思うのであれば、できるだけ時間外や休診日には受診しないように心掛けましょう。
休診日や時間外に受診した場合には、深夜加算や休日加算がつきます。
それらが加算される分だけ医療費は高くなりますから、緊急の場合でない場合には、深夜加算や休日加算などがされない時間帯に受診するようにしましょう。
入院するなら月初めに
緊急の場合でない限り、入院は月初めにすると医療費の節約に繋がります。
高額療養費制度では1カ月の自己負担額をオーバーした場合、超過分は支払い負担を免れることができます。
自己負担限度額は所得区分によって5つに分けられていますが、同じ入院日数でも入院のしかた、月をまたくがまたがないかで自己負担額が大きく変わってきます。
生死にかかわる場合や長期間の入院の場合には関係ありませんが、短期間で急を要する手術でない限り、入院するなら月初めにしておくことをおすすめします。
できるだけ同じ病院にかかる
セカンドオピニオンのために複数の医療施設を受診することも大切ですが、できるだけ同じ病院にかかることにより、医療費を節約することができます。
というのも、新しく病院にかかる場合には初診料のほか、検査料や薬代がかかってきます。
そうすると、医療費がかかることになりますから、同じ病院にかかっていても一向に症状が改善しない場合などには、新しい病院にかかることを検討できるかもしれません。
お薬手帳を持参する
調剤薬局を訪れる際には、必ずお薬手帳を持参するようにしましょう。
かかりつけの薬局を半年以内に訪れるときにはお薬手帳を持参することで、数十円安く利用することができます。
医療費控除を申請する
医療費が1年間で10万円を超えた場合には、確定申告の際に医療費控除を申請することができます。
医療費控除を申請すれば、所得税の還付を受けることができたり、住民税の減額を受けたりすることができます。
クレジットカードで医療費を払う
なぜか「医療費は現金で支払わないといけない」という概念があるのなら、改める必要があるかもしれません。
ショッピング同様、医療費の支払いをクレジッドカードで行うことで、ポイントを貯めることができるでしょう。
医療費の節約には直接関係がないかもしれませんが、ポイントを貯めることで間接的な節約になるでしょう。
聞いてみた!みんな医療費の節約どうしてる?
医療費の節約に関してアンケートを実施したところ、下記のような回答者の声を集めることができました。

やはりジェネリック医薬品を選択するようにすれば、薬代を節約することができます。
また、調剤薬局に行く場合には、お薬手帳を忘れずに持っていきましょう。

薬が残っているのにまた新しい薬をもらってしまっては、無駄になってしまいますよね。
「まあ、いっか」で済ませるのではなく、薬の量を医師や看護師に一度相談してみることができるかもしれません。

医療費を節約したいのであれば、なんといっても健康を維持することが一番です。
健康維持のためにできることは個々の人によって異なるでしょうが、栄養バランスの取れた食事を摂ること、十分な睡眠を取ること、適度に運動することを心掛けるなどにより、病気にかかるリスクを低減しましょう。
まとめ:医療費の節約をするなら初診料や深夜加算などに注意しよう
医療費の節約をしたと思うのであれば、緊急の場合を除いて、できるだけ診療報酬に「加算」がつかないように注意しましょう。
紹介状もなしに大きな病院にかからないことをはじめ、診療時間以外の時間帯の受診を避けたり、アイランドホッピングするかのように病院を次々と渡り歩いたりするのを避けることによって、医療費の節約が可能になるでしょう。
もちろん、深夜加算されても診療時間外加算されても仕方のない、緊急の場合には医療費の節約など考える必要はありません。
ストイックになりすぎないよう節約を心掛けましょう。