借金一本化とは、複数の借入先から借金を重ねている人が、1社からその時点での借金総額と同じ金額を借り入れて、他の借金を完済させる方法です。
「おまとめローン」や「借り換えローン」の商品名で提供されています。
ここでは、借金一本化を検討している人のために、おまとめローンや借り換えローンのメリットやデメリットについて解説していきます。
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借金一本化のメリットとは?毎月の返済を少しでも楽にしたいなら
おまとめローンなどを利用した借金一本化のメリットには、次の3つがあります。
- 返済日が月1回
- 借金総額が少なくなる
- 返済額が少なくなる
借金一本化のメリット①返済日が月1回
借金一本化の最もわかりやすいメリットは、返済日が月に1回だけになることです。
例えば複数の借入先から借金をしていた場合、以下の表のようなパターンが考えられます。
借入先 | 月々の返済日 |
カードローンA社 | 10日 |
クレジットカードB社 | 27日 |
消費者金融C社 | 20日 |
仮に給料日が毎月25日だすると、まず返済日27日のB社に返済をします。
続いて翌月の10日にA社への返済、20日にC社への返済をすることになります。
その都度現金を用意しなければならないので、手間がかかります。それと同時に、返済日をうっかり忘れてしまう危険性もあります。
この状態をおまとめローンなどを利用して1社にまとめることで、返済日を1日だけにすることができます。
例えば返済日を「27日」に設定した場合、給料日の後すぐに返済ができるので、月々の生活費の計画が立てやすくなります。
なおかつ精神的な余裕も生まれやすくなります。
借金一本化のメリット②借金総額が少なくなる
借金一本化をすることで、借金総額が少なくなるメリットもあります。
下の表は、3社から合計100万円の借金をしているケースです。
借入先 |
借入額 |
金利 |
月々の返済額 |
完済までの期間 |
返済総額 |
カードローン |
50万円 |
15% |
2万円 |
31ヶ月 |
返済総額:603,247円 |
クレジットカード |
30万円 |
18% |
2万円 |
18ヶ月 |
返済総額:342,404円 |
消費者金融 |
20万円 |
18% |
1万円 |
24ヶ月 |
返済総額:239,554円 |
同じ借金総額100万円を、銀行系のD社に借金一本化した場合の表です。
借入先 |
借入額 |
金利 |
月々の返済額 |
完済までの期間 |
返済総額 |
銀行系D社 |
100万円 |
4.8% |
5万円 |
21ヶ月 |
返済総額:1,044,352円 |
借金一本化によって、金利が少なくなるため、借金総額も減少します。そのため同じ5万円の返済を継続するだけで、完済までの期間が短くなります。
※元利均等返済で計算しています。
参考サイト:「ローン計算シミュレーション@ローン計算」
借金一本化のメリット③月々の返済額が少なくなる
借金一本化をすることで、月々の返済額を少なくすることができます。
例えば月々5万円の返済をしていた場合、生活に無理のない範囲に減らすことも可能です。
借入先 |
借入額 |
金利 |
月々の返済額 |
完済までの期間 |
返済総額 |
銀行系D社 |
100万円 |
4.8% |
2万円 |
56ヶ月 |
返済総額:1,117,924円 |
銀行系D社 |
100万円 |
4.8% |
3万円 |
36ヶ月 |
返済総額:1,075,392円 |
銀行系D社 |
100万円 |
4.8% |
4万円 |
27ヶ月 |
返済総額:1,055,717円 |
銀行系D社 |
100万円 |
4.8% |
5万円 |
21ヶ月 |
返済総額:1,044,352円 |
借金一本化のデメリット。事前にきちんと金利や返済期間を確認しよう
借金一本化にはメリットもある一方で、次のようなデメリットも存在します。
- 金利が下がるとは限らない
- 返済期間が長期化する
借金一本化のデメリット①金利が下がるとは限らない
借金一本化をする際の借入先によっては、それほど金利が下がらない可能性もあります。
借入先 |
借入額 |
金利 |
月々の返済額 |
完済までの期間 |
返済総額 |
銀行系D社 |
100万円 |
4.8% |
5万円 |
21ヶ月 |
返済総額:1,044,352円 |
カードローンE社 |
100万円 |
12% |
5万円 |
23ヶ月 |
返済総額:1,121,337円 |
カードローンF社 |
100万円 |
15% |
5万円 |
24ヶ月 |
返済総額:1,157,934円 |
表の金利4.8%の銀行系D社への借入先変更であれば、金利も返済総額も少なくなります。ところが、カードローンE社やF社に変更しても、それほど金利は下がりません。
借金一本化のデメリット②返済期間が長期化する
前述したように、借金一本化をすることで、月々の返済額を少なくできるメリットがあります。ただし、月々の返済額を少なくすると、返済期間が長期化するケースもあります。
さらに完済することで、元の借入先から新たに借金をすることができるようになります。こちらも返済期間が長期化する原因のひとつです。そのため、なるべく完済後は契約を破棄することをおすすめします。
まとめ:借金一本化のためのローンは慎重に。債務整理も視野に入れて検討しましょう
借金一本化によって、返済日を月1回にしたり、借金総額を減らすメリットがあります。
一方で、月々の返済額を少なくしすぎると、返済期間が長期化するリスクが考えられます。
借金一本化のためのおまとめローンや借り換えローンは、通常のカードローンなどの審査よりも厳しくなることがほとんどです。
審査落ちを繰り返すようなら、弁護士などの専門家に相談して、債務整理を検討してみてください。
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