- 文章を書くことが好きで、書くことを仕事にしたい。
- 子育てや介護などの都合で、なるべく家で働きたい。
- そもそも、ライターの求人がないから、ネット上で仕事を受けたい。
そう考えている人も多いですよね。
最近では、Webサイトの原稿を専門に書く、「Webライター」という仕事も注目を浴びていますが、その一方で、Webライターの収入は少ないのが現状です。
そこで、毎月生活できるだけの収入を、ライティング一本で稼ぐためのステップを紹介したいと思います。
私は年間で100万円以上は、ライターさんに原稿料をお支払しています。
なので、クライアント側から見た稼げるライターさんの条件についても紹介します。
WEBライターの主な働き方
WEBライターとして、収入を得るには、主に次のような方法があります。
- ライターとして就職する
- フリーランスとして仕事を請け負う
最も安定した収入を得られるのは、出版社、メディア製作会社などにWEBライターとして就職することです。
ただしライターの求人はほぼ東京にしかない状態で、大阪・名古屋など、東京以外の都市部ですら少ない状況です。
また実務経験がないライターはなかなか採用には至りません。
実務経験を重ねながらステップアップするには、フリーランスとして働くのがベストな方法だといえます。
実務経験がないなら、まずはクラウドソーシングへ登録
WEBライターとして働くには、クラウドソーシングへ登録するのが最も近道です。
クラウドソーシングは、ネット上で仕事を発注したい人と、受注したい人が出会う場所です。
ライターの他に、エンジニア、デザイナーなど幅広い職種の人が登録しています。
ネットがつながっている場所なら、世界中どこでも仕事を受けられるので、海外在住の人も活躍しています。
国内で登録者数が多いクラウドソーシングは次のとおりです。
クラウドワークス |
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ランサーズ |
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ジョブハブ |
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クラウディア |
クラウドワークスはYahooと提携しており、ランサーズは国内最大規模なので、案件数が多いのが特徴です。
この2つは少なくとも登録しておきたいところです。
サイトに登録したら、プロフィールをしっかり作り込みましょう。
自分に何ができるのか?をPRすることで仕事につながりやすくなります。
依頼者はライタープロフィールから検索することもあるので、検索にヒットしやすい項目が多いほど仕事につながりやすくなります。
登録するだけでなく、仕事に積極的に応募するのが基本
経験豊富なライターは、依頼者側から直接依頼が届くことがあります。
しかし、未経験~経験が浅い間は、そのようなことはほぼありません。
待っているだけでは、仕事をすることはできません。
なので、依頼者が発注している仕事に応募するというところから始めます。
ライティングの仕事はタスクとプロジェクトに分かれている
ランサーズ、クラウドワークスなどは、多種多様なライター業務が揃っています。
仕事の種類は大きく分けて2つです。
- タスク
- プロジェクト
タスク |
プロジェクト |
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難易度 |
低い |
高い |
単価 |
安い |
高い |
継続性 |
無し |
有り |
タスクは、1つのテーマに対して、発注者が複数のライターに執筆してほしい場合に活用されます。
タスクの最大のメリットは、ネット上ですぐに書く仕事ができる点です。
比較的誰でも書ける簡単なテーマが多く、文字数も短めなので、スマホでも仕事ができます。
ただし、400文字書いて1件50円の報酬というように、単価が低いものが多いのも特徴です。
プロジェクトは、特定のテーマに対し、原則一人のライターに仕事を任せるというものです。
1回につき50記事、100記事お願いしますというように、大型発注もあり、まとまった収入になるのが魅力です。
またお互いに納得できれば、リピート依頼をもらえるようになり、収入の安定にもつながります。
ただし比較的専門的な内容を求められることも多く、誰もが書ける内容ではありません。
また報酬が高い仕事は、ライターの応募も殺到するため、受注するのが困難です。
ライター未経験の人は、1件数十円~数百円程度のタスク業務から始めてみるのが良いでしょう。
タスクを効率よく積み重ねていくだけでも、月収1万円~3万円程度にはなります。
プロジェクト方式で収入を10万円以上にするステップ
タスクでお小遣い程度の稼ぎはできますが、生活していくレベルまで稼ぐのは難しいです。
やはり、まとまった収入になるプロジェクトで、仕事を受注していかないと収入が増えません。
プロジェクト形式で仕事を受注して、収入するアップは次のとおりです。
- 低単価の仕事で実績を積む
- 得意ジャンルに取り組む
- 調べればできる案件を増やす
- 付加価値をつけた提案をする
低単価の仕事で実績を積む
クラウドソーシングでは、仕事の受注実績が、受注単価に影響を与えます。
依頼者の立場になってみればわかりますが、100件の実績があるライターと、未経験のライター、どちらに頼みたいかといえば…。
実績豊富な人に決まっていますよね。
仕事の実績を増やすというのが、収入アップには必須です。
クラウドソーシング上では、ライターの受注実績や評価が発注者に見えるような仕組みになっています。
これはヤフーオークションやメルカリの評価システムのようなもの。
過去にどういう取引をしていたか、ライティングスキルや、コミュニケーション力、納期遵守などいくつかの項目で評価が見えます。
自分の実績をかさ増しすることはできません。
そのためライター経験が浅いうちは、低単価であまり他のライターが好まないような、いわゆるワリの悪い案件を引受て、評価を増やすことも必要です。
1記事あたり800文字で100円を10記事とういような、時給に換算したら悲しくなるような仕事もありますが、評価を増やすためと割り切って、応募してみましょう。
得意ジャンルに取り組む
いつまでも低い報酬の仕事を続けていては、都合よく依頼主に使われてしまいます。
モチベーションもあがりにくいので、高報酬の仕事も狙うべきです。
かといって、未知のジャンルや事柄について、詳しく書くというのは難しいですね。
なのでまずは、自分の得意な分野の仕事に応募するようにしましょう。
クラウドソーシングを始めてすぐ得意ジャンルに挑戦することもできますが、実績を積んでいれば説得力があります。
自分はこういう知識や経験があるので、こういう記事が書けるという提案をすれば、採用になる可能性は高いです。
調べればできる案件を増やす
得意ジャンルでの執筆経験を重ねていけば、次は今まで経験したことのないジャンルにも挑戦しましょう。
全く興味が沸かないジャンル記事を書くのは苦痛ですが、少し調べれば書けるというジャンルにはどんどん挑戦していったほうがいいですね。
女性であれば、化粧は毎日するでしょうし、ダイエットには多くの人が興味があるでしょう。
就職する女性はほとんどでしょうし、恋愛や結婚に全く興味がないという人も少ないでしょう。
自分に少しでも関わりのあるジャンルであれば、ゼロから知識を仕入れる必要のあるジャンルに比べて、とっつきやすいと思います。
執筆可能なジャンルが広がれば、それだけ受注する機会も増えるので、報酬アップにつながります。
付加価値をつけた提案をして、報酬単価を上げる
ある程度色々なジャンルに対応できるようになったら、あとは実績を武器に報酬単価を上げる努力をしましょう。
報酬を上げるコツは、依頼主が喜ぶ提案をしてあげることです。
クラウドソーシングでライティング業務を発注する依頼人の中には、発注テーマについてよくわかっていない人もいます。
例えば、20代女性の美容法に関する記事を依頼している人が男性で、全く美容には疎いという場合もあります。
そういう人は、どう依頼してよいかわかっていない場合もあります。
「とりあえず、20記事書いてください」みたいにざっくりした依頼もあります。
そんなとき、記事タイトルや、文中の見出し、文章の構成などをライターのほうで考えてあげれば、依頼主はとても喜びます。
ライティング以外の企画業務も請け負うことになるので、手間は増えます。
その分報酬を上乗せしてもらう交渉はしやすくなります。
文章のうまさや記事の出来ばえについては、納品してもらうまで見えません。
すばらしい文章を書くと主張しても、よほどの実績がないと根拠が乏しいです。
しかし、こういった依頼主が喜ぶ工夫については誰でもができることです。
しかも提案ができるライターさんはほとんどいません。
「このライター、他の人とはちょっと違うな」と思わせれば、仕事受注のチャンスが広がります。
リピート依頼してもらい、報酬を安定させるコツ
在宅ライターとして、単発で仕事をもらっているだけでは、収入が不安定です。
収入を安定させるには、同じ依頼主に繰り返し仕事を発注してもらうのが、1番です。
記事の品質を高めるというのは、当然ですが、それ以外にもリピートしてもらうコツはいくつかあります。
- 納期には遅れない
- コミュニケーションは迅速・丁寧に
- 発注者をマークして追いかける
納期には遅れない
当然のことですが、実は納期を守れていないライターさんは多いです。
発注者としての私の肌感覚ですが、2人に1人くらいは納期が遅れます。
連絡があって遅れる場合はまだ理解できるのですが、無断で遅れる人もいます。
納期遅れはかなり心象を悪くするので、万一遅れる場合は早めに事情を伝えておきましょう。
逆に、納期より早く納品すると喜ばれます。
リピートしてもらえる大事な要素ですね。
コミュニケーションは迅速・丁寧に
記事執筆にあたって、発注者とライターでやりとりすることは多いです。
その中で送ったメールに対して、返信が遅い、ぶっきらぼうに「了解しました」だけを送ってくるというのは、相手の気分を害します。
特に返信については、せめて24時間以内に返信するようにしましょう。
メールのやりとりは通常クラウドソーシング上で行いますが、その場合メールが届いていることに気づかないことも多いです。
通常使っているメールソフトや、LINE、ChatWorkなどのアプリを使って、連絡を迅速に行なうと喜ばれます。
仕事用のアカウントを用意しておいてもいいですね。
ちなみにクラウドソーシング上で知り合った人と、直接取引することは禁止されています。
しかし契約を結んだ後に、メールのやりとりなどを直接行なうのは違反ではありません。
発注者をマークして追いかける
リピート依頼が来ない場合は、条件が良かった、スムーズに取引できた依頼主を定期的にマークしておきましょう。
そして、その依頼主が仕事を発注した時にはすかさず提案するようにします。
ランサーズには、「フォロー」機能があるので、フォローしておくと、その人が仕事を発注したことが通知されます。
また、依頼が来ない場合は、自分から営業をかけるのもひとつです。
常時たくさんの仕事発注している人は、例え良いライターさんと取引していても、その存在を忘れている場合もあります。
思い出してもらうためにも、「その節はお世話になりました」と、営業メールを送ってもいいですね。
クラウドソーシングを脱出。サイト運営者と直接契約する
クラウドソーシングで実績を重ね、収入も得られるようになったら、WEBメディアと直接契約を結びましょう。
大きなサイトになれば、何人もライターを抱えています。
またサイト内にライターの応募フォームを設けているところも多いです。
クラウドソーシングは仕事を受注しやすい環境にはありますが、クラウドソーシング側が手数料を差し引くため、ライターの手取りは安くなりがちです。
直接契約ですと、手数料が発生しません。
ただし、直接取引になると、原稿料の遅配や不払いなどのトラブルが発生しやすくなります。
金額の大小にかかわらず、ライティング業務についての委託契約書をかわすようにしましょう。
たいていサイト側が契約書を持っているので、その書式を交わせば問題ありません。
逆に言えば、契約書を用意していないサイトは、要注意です。
まとめ:プロライターとしての意識が、収入を上げる
未経験から始めて、ライターとしてリピート受注するまでのコツを紹介しました。
WEBライターは、クラウドソーシングに登録すれば、誰でもなれる職業になりました。
しかし、その一方で空いた時間のお小遣い稼ぎと捉える人も多く、ライティングのプロとして稼いでいる人が少ないのも現状です。
正しい知識と豊富な語彙で、質の高い文章を書くというのは必須ですが、納期に遅れず丁寧な対応を心がけることで、必要とされるライターになるには、そう難しくありません。
コツコツ実績を積み重ねて、ライティングでご飯が食べられることを目指してみてください。