インスタグラムの台頭もあって、スマホで写真を撮るというのは日常的なものになりました。
またミラーレス一眼も普及し、カメラ女子なんていうブームも産まれています。
趣味で撮った写真がストックフォトサイトに登録されれば、売上のいくらかが手元に入ってくるので使わない手はありませんね。
今回は実際に試してみてストックフォトが副業として最適なのかレポートします。
初めてのフォトストック。どこのサイトに登録すればいいの?
実際に写真を売るとなればどこで売ればいいのかということに迷いました。
候補に挙がったのは以下の通り。
- PIXTA
- PhotoAC
- Shutterstock
- Fotolia/Adobe Stock
- photolibrary
調べた結果、PIXTAがこの手の写真販売サイトの中でも審査等が若干緩めということで登録してみることに。
PIXTAへの登録の手順
いざはじめてみるとやらないといけないことが沢山あるのでびっくり。
大きく分けると以下の6つの手順になると思います。
- 会員登録
- 入門テスト
- データのアップロード
- 審査
- 販売スタート
- クレジット獲得
会員登録
素材の販売には『クリエイター会員登録』なるものに登録しないといけません。
これは一般の写真を購入する方の会員登録とは異なり、写真クリエイターとしての登録になります。
通常の会員登録が先に終わっていれば、同じアカウントをクリエイター会員登録に変更することができるようです。
クリエイター会員登録では素材の購入、写真の販売のどちらもできるようになります。
すでに登録済みの方はこちらのページからログインして、クリエイター会員登録に変更して下さい。
私は新規なので素直にクリエイター会員登録から。
必要項目に入力して進んでいきます。
最後には運転免許証、写真付き住民基本台帳カード、パスポート、個人番号カード等の身分証明書を提出しなければいけません。
データでアップロードしないといけないので写真を撮って提出するようにしましょう。
入門テスト
登録が完了した後は入門テストを受けることになります。
いきなり入門テストと出てくるので焦りますが、テスト前に各項目の説明が丁寧に出てくるので安心です。
内容は写真のライセンスについてや、肖像権、どんな写真がOKになるのか等、PIXTAに写真を登録する上で注意しなくてはいけないことばかりです。
説明の後、15問のテストを受験し全問正解になると次の項目に移ることができます。
全問正解できなくても何回もチャレンジできますし、おさらいも解答でしてくれるので真面目にやれば最低でも2回程で受かるレベルです。
データのアップロード
ここまで来てようやくデータのアップロードです。
しかしここで終わりではありません。
この後には審査が控えているので、ここは慎重に画像を選択するようにしましょう。
推奨の画像サイズや比率などについては前項で学んだ通り。
出来るだけ品質の良い写真を厳選してアップロードするようにしましょう。
PIXTAの場合では30枚が一度にアップロードできる上限値になっており、枠を使い切った後は1ヶ月毎に更新されるようです。
アップロードできる枚数は上限を満たすと自動的に増減する仕組みになっているようで、500点以上の素材が承認されているのであれば増加リクエストもできるみたいですね。
審査
このストックフォトサイトで写真を売るという試み、この審査の部分が一番のネックともいえます。
別サイトでは100枚の写真をアップロードして8枚しか承認されなかったという報告もあります。
審査期間は通常7営業日以内となっていますが、アップロードが殺到した場合はそれ以外に時間もかかるとのこと。
ここはゆっくり落ち着いて待つことにしましょう。
審査の結果はマイページ内の登録済み作品の中の作品一覧で確認できます。
審査に弾かれた写真は理由も併せて教えてくれる親切仕様。
次にアップロードする時の参考になりますね。
私は30枚の写真をアップロードして3枚通りました。
落ちた写真の理由は他の写真とかぶっているものがある、規約に則っていないものがあるというものでした。
きちんと確認したつもりでもこういうミスがあるものだと再確認し、次回のアップロード時には更に自己チェックを強化していこうと思いました。
クレジット獲得
クレジットとはPIXTA内での通貨です。
写真が購入される、アフィリエイトで成果があると、販売価格のうちの決められた利率(コミッション)が獲得クレジットとして得ることができます。
この獲得クレジットは、最低交換額以上貯まると現金と交換することができるのです。
注意点としてはこの獲得クレジットは現金への交換のみになり、自身が写真素材を購入することには使用できないことです。
つまるところ、PIXTAで沢山写真を売って人気クリエイターになれば良い利益率を出してあげます、ということ。
この利益率は22~58%と言われており、過去一年間の販売実績に応じてクリエイターランクが決定し、契約形態によって決まるそうです。
売れ筋写真。売りたいならこれを撮れ!
PIXTAをはじめ、他のフォトストックサイトで写真を販売するのならば『売れる写真』を投稿する必要があります。
ではその売れる写真とはどういうものなのでしょうか?
- 風景写真
- お花、野菜、料理等の写真
- テーマがはっきりしている写真
- 文字を入れるスペースがある写真
- 明るい写真
風景写真
これは売れ筋の鉄板ですね。
よく旅行などに行かれる方は積極的に写真を撮った方が良いでしょう。
観光地の風景写真は特に人気が高く、旅行の広告やパンフレットをはじめ、雑誌等の記事のイメージとしても需要があります。
カレンダーやポスターにも使われる事が多いですね。
観光地は他の人も多いので写し方にも工夫は必要になります。
お花、野菜、料理等の写真
花のアップ写真は人気の売れ筋アイテムの一つです。
野菜の写真も記事などに使われる事が多いので需要があります。
美味しそうな料理や食材の写真はお店やメーカー等の広告イメージとして使われることもあります。
花や野菜などはビビットなカラーを押し出した方が良いので、写真の色彩調整にもこだわって撮りたいところです。
テーマがはっきりしている写真
写真をひと目見てキーワードが連想できる画像が理想です。
嬉しい、悲しい等の感情的なものから、ビジネス、チームワーク等のイメージが分かるものは企業サイトや就職関連サイト、会社案内のページ等に使いやすいですね。
文字を入れるスペースがある写真
ポスターやカレンダー等に使用する時に、キャッチコピー等を入れるスペースが確保されている画像は加工する必要が少なくなるため人気があります。
必ずしも必要があるわけではありませんが、購入する人がどういう使い方をするのかを想像しながら写真を加工すると良いでしょう。
明るい写真
フォトストックで購入される画像は明るめの画像が好まれる傾向にあります。
ホワイトバランス等の調整ミスで暗めになってしまった画像は明るめに調整し直しましょう。
また撮影するときはなるべく明るい場所で、できればレフ板等を使って撮影できればベストでしょう。
どれくらい儲けられる?気になるフォトストックでの収入
私は写真を登録して1ヶ月経ちますが未だ売上は0です。
他の情報を見る限り儲けている人と儲けていない人とで二分されるようです。
売れるという人は月10万以上、売れないという人は0といったようにフォトストック格差が生まれていました。
いくら良い写真でも需要が無ければ売れません。
また数ばっかりアップしても売れる可能性は低くなるでしょう。
審査に通る=写真が売れる、という訳ではありません。
やってみて分かったことは何と言ってもライバルのレベルが高い!ということ。
それはそうですよね…プロのカメラマンや、それで生計を立てているレベルの人もライバルな訳ですから。
改めてフォトストックで副収入を得ることの難しさを実感しました。
これからも写真のアップロードはしますが、あくまでも自分の写真を誰かに見て欲しいという承認欲求メインで続けていくと思います。
まとめ:写真が好きなら登録するのはあり。ただし売れるとは限らない!
写真を撮ることが好きだ!自分の写真が認めてもらえれば嬉しい!という人にとっては、写真販売のサービスは嬉しいものになるでしょう。
今回はPIXTAに焦点を当てましたが、一つのサイトだけではなく複数に登録しておくのが良さそうです。
写真販売は副業というよりも趣味という位置づけの方が長く続けられそうです。