カラオケボックスでのアルバイトはアルバイトの求人サイトでも、またカラオケ店の店頭でも非常に多くの求人が掲載されています。
しかし、その一方でカラオケボックスの性質上、酔っぱらいの対応に辟易しているという声が多数存在しています。
ここではそんなカラオケバイトについて、経験者20人にアンケート調査を実施しました。
カラオケバイトのここがきつい、つらい、しんどいをまとめて解説していきます。
カラオケバイトの業務内容とは?業務量としては多くないように見えるけど…
「カラオケのバイト」といっても、どんな業務があるのか詳細にご存じない方も多いのではないでしょうか。
そのため、改めてその詳細な業務内容を確認してみたいと思います。
- 集客
- 受付・会員登録
- ドリンク、フード作り・運搬
- 注文対応
- 清掃(室内、トイレなど)、ゴミ出しなど
- 会計
- レジ開け・システム立ち上げ
こうして見ると、非常に業務内容はシンプルです。
カラオケボックスを運用するための各種業務をアルバイトでは担っています。
少なくともこれらの業務だけだとそんなに仕事が大変な印象を持たれないでしょう。
では一体何が大変なのでしょうか。
実際のカラオケバイトの厳しさについて以下でご紹介いたします。
20人に聞いた!カラオケバイトのキツイところはたったひとつだけ!?
それでは、カラオケバイトの「ここがきつい!」という点を聞いてみた結果を見ていきましょう。
実はすべてのアルバイト経験者が大変だと言っているのは大きくただ1つです。
それは、酔っぱらいの対応です。
皆さんもおおよそご認識かと思いますが、カラオケボックスに最もお客さんが入るのは夜間です。
その背景としては、カラオケボックスは飲み会の後の2次会、3次会で使われるケースが圧倒的に多いため。
そのため、酔客の対応というのが非常に多く、またそれがカラオケボックスでアルバイトをしている方にとって大きな負担となっています。
では、具体的にどのようなことが負担になっているのでしょうか。
酔っぱらいの汚物処理
酔客はカラオケボックスで歌いながら、さらにお酒を飲みます。
中には、密室であるがゆえに一気飲みを始めるグループも数多くいます。
そのため、自身の限界量を超えて飲むため、嘔吐をする方も数多くいらっしゃいます。
結果、トイレはもちろんのこと、廊下、室内で嘔吐をされる方も少なくはありません。
店員であれば、お客さんの嘔吐物の後処理をしなければならないことも非常に多いです。
部屋や廊下で吐かれるのが辛い。

トイレにきれいに吐いてくれる人はまだ全然ありがたい方で、廊下などに吐いてしまう人もたくさんいてその掃除が本当に嫌でした。(27歳 女性)

テンションが上がり、いい気分になってグラスを割るのはもちろん、お手洗いを吐瀉物で汚したり、アルコールを零してデンモクなどのカラオケ機器にかけて、故障させたりが辛かったですね。(28歳 女性)
酔っぱらって喧嘩、ナンパといった迷惑行為を行うお客さんの対応が発生する
酔っぱらってしまうとついつい気が大きくなる方というのは少なくありません。
その結果、お客さん同士で喧嘩をしたり、ナンパ行為を行う、店員に対してからんでくるということがあり、その対応が必要となることもあります。
そのようなお客さんの対応は非常に厄介で、嫌がるアルバイト経験者が数多くいらっしゃいます。
喧嘩や器物破損で警察沙汰になるケースも珍しくない

酔っているために、なかなか話が通じなかったりすることがあり辛かった。(21歳 女性)

部屋の暖房機器が効かず、風邪を引いたので慰謝料を払えといったわけのわからないようなクレームは日常茶飯事でした。
店内の窓ガラスを割ったりするお客さんもいて毎日カオスでした。(27歳 女性)
お客さんの一番多い時間が酔客の多い時間であるが故の対応が発生する
カラオケボックスにお客さんが集中するのは大体9時、10時頃で、そのころにお客さんが集中します。
そのため、待ち時間が発生する、場合によってはお断りをしなければならないケースが多く、具体的にトラブルになるまでには至りませんが、酔客であるがゆえに対応が大変だという声も多くあります。
また、人員不足でその時間帯の業務対応が間に合わないという声も多くあります。
待ち時間対応も辛い。酔っぱらい客の対応にはとても気を遣う

カラオケは楽しい場という感覚でお客様は来られているため、気を悪くすることなく、でも、はっきりとイヤな気持ちを伝えるのが難しく辛かったです。(42歳 女性)
このように、カラオケのアルバイトは酔客との戦いであるともいえます。
それが嫌でアルバイトを辞められる方も非常に多くいらっしゃいます。
とはいえ、カラオケのお仕事にやりがいを感じ、長期で継続されているのも事実です。
では、どんなところに魅力を感じているのでしょうか?
カラオケバイトの魅力的なところ3つ。気の合う仲間ができやすい職場
それでは逆に、「カラオケバイトのここがいい」というところはどんなところでしょうか。
同じ20人にアンケート調査を行ってみたところ、以下の3点が挙げられました。
- 歌のうまいお客さんの歌声を聞くことができる
- お客さんから感謝の言葉をもらえること
- アルバイト内での良好な人間関係が発生しやすい
歌のうまいお客さんの歌声を聞くことができる
歌の上手な人の歌声というのは非常に聞いているだけで幸せにしてくれます。
カラオケボックスで働いているとそういう人の歌声に出会えることはこのアルバイトを行う上でのメリットといえるでしょう。
カラオケ店でこそ味わえる歌の癒やし。少しだけでもじっくり聞きたい!

飲食を部屋に配膳しに行った時に歌が上手いお客さんの部屋だった時は「こんなに歌が上手い人の歌が聞けてラッキー」と思いちょっと癒されたりもしてました。
これはカラオケ店でしか味わえない魅力だと思います。(25歳女性)
お客さんから感謝の言葉をもらえること
カラオケバイトのアルバイトは、酔客が多いアルバイトで、トラブルが絶えない現場でもありますが、そのようなお客さんばかりだけでもありません。
中には自身の頑張りを認めてくれほめてくれたり、ご褒美をくれたりするお客さんもいます。
そのように、自分の仕事を認めてくれる人がいるというのは非常にやりがいを感じます。
お客さんのちょっとした心遣いがうれしい!

アルバイト内での良好な人間関係が発生しやすい
カラオケのアルバイトは、アルバイト同士のチームワークが重要な仕事となります。
そのため、アルバイト同志での人間関係ができやすいという側面もあり、一緒に飲みに行く、遊びに行くような友人としての、また男女間であれば恋愛の関係性が生まれやすいです。
また、人間関係は共感から育まれます。
言葉は悪いですが、酔っ払い客という名の「共通の敵」がいる中で協力して働いているため、お互いの頑張りをたたえあいような関係性も生まれます。
以上の点から仲良くなりやすいという環境がカラオケボックスのアルバイトにはあります。
大変な時間を一緒に乗り越えるからこそ得られるものがある!

いい仲間と働けたことが一番良かったことだと思います。(33歳男性)
まとめ:カラオケバイトは対応力と良い仲間を見つけられる場所
このようにカラオケのアルバイトは通常の業務をこなすのも大変ですが、それ以上に酔っぱらいの対応に苦労するお仕事です。
実際、酔っ払いが店内に残す嘔吐物等の汚物や酔っ払うがゆえに故に、心が大きくなる人たちのトラブルやセクハラ等の対応については「もう嫌だ」と精神的に辛いと思う方も多くいらっしゃいます。
また、実際これらの理由により、長く続けられない方も数多くいらっしゃいます。
しかし、アルバイトを通じて、良い友人、仲間、恋人を作りたいと思っている方にとっては、共通の辛さ・厳しさを協力して解決していくという場面が多く、そういった状況の生まれやすいアルバイトであります。
また、あなたの頑張りを認めてくれ優しい言葉をかけてくれるお客さんもいますし、本当に上手な歌を聞くと幸せな気持ちにもなれるでしょう。
また、カラオケボックスでのアルバイトを経験することで、対応力を醸成できるという点からも、自己の成長を促すという意味で非常に良い経験をすることができます。
新たな人間関係の構築をしたい、また自己成長を促したいとお考えの方にはぜひチャレンジしてみてほしいアルバイトであるといえます。