ホテルスタッフでのアルバイトに一度挑戦してみたいとお考えの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
あまりイメージがないかもしれませんが実は厳しいアルバイトで、大変だという声が多数あります。
では、ホテルスタッフのアルバイトはいったいどのような点が厳しいのでしょうか。
ここではホテルスタッフアルバイトについて、経験者20人にアンケート調査を実施しました。
ホテルスタッフバイトのここがきつい、つらい、しんどいをまとめて解説していきます。
想像通り!?ホテルスタッフバイトにはどのような仕事があるのか?
「ホテルスタッフのバイト」といっても、持ち場に応じてあらゆる仕事があります。
ではどんな業務があるのでしょうか。まずは、そのどんな仕事があるのかご紹介してみたいと思います。
- フロント業務
- パーティーや結婚式などのサービス(会場のセッティング、料理の提供、片付け)
- レストランのホール業務
- 売店での接客販売
- レジ、発注、品出し、伝票処理、棚卸し作業
- 客室清掃
- アルバイトの勤務シフト管理
- シーツ・タオルなどリネン類やその他備品の発注
- 外国人宿泊客の対応
- 送迎ドライバー
- 照明スタッフ・カメラマン助手
上記の業務一覧を見る限り、おそらく厳しいとかキツイとかそういったイメージの業務はあまりないのではないかと思われる方も多いのではないでしょうか。
しかし、ホテルというのは24時間稼働している点に加え、高級ホテルであれば格式の高さがあるがゆえの厳しさというものがあります。
それでは実際のホテルスタッフバイトの厳しさについて以下で具体的にご紹介いたします。
労働時間が長く、振る舞いにもうるさい!?ホテルスタッフバイト。20人に聞く一番大変だったことは?
それでは、ホテルスタッフバイトの「ここがきつい!」という点を聞いてみた結果を見ていきましょう。
実はすべてのアルバイト経験者が大変だと言っているのは大きく3点です。
- 労働時間が長いうえ、時間に追われる
- 振る舞いやマナーについてうるさく言われる
- 業務量が多い、体力がいる
それでは、以下でそれぞれ詳細に説明したいと思います。
労働時間が長い、不規則なうえ時間に追われる
ホテルという場所は、24時間稼働している施設です。
そのため、必然的に労働時間が長くなったり、シフトが3交代制になり、出勤時間が不規則になったりする傾向にあります。
しかも、多くのお客さんがホテルを利用するため、業務量というのも必然的に多くなります。
また結婚式やパーティーの際は、使った食器も会場も1日に複数回使用をするため、スピード感を求められる現場も多いです。実際以下のような声が上がっています。

ザルを乗せたバケツに残り物を一皿一皿空ける作業を何度も繰り返し(100人のお客様がいると約700皿分)、その後は、食器を運ぶ作業(これが結構重い)。
そして、掃除機をかけて次の日の朝食のセットをするということをやっていましたので夜遅くなることもしばしばでした。
もちろん一人でやるわけではありませんが・・・。(36歳男性)
振る舞いやマナーについてうるさく言われる
上述でも触れましたが、高尚なホテルのスタッフだと1つ1つ振る舞いやマナーについて厳しく言われます。
また、研修などを実施するケースもあり、そこでも厳しい指導があるというケースも少なくはありません。

強制ではありませんでしたが、出た方がいいよと言われたので出席しました。
その研修がきつかったなという印象があります。
研修自体一日がかりで、その日のうちにレポートを仕上げなければならず、大変でした。(34歳 女性)

例えばフォークとナイフのセッテイングなどは必ず形を揃えるなど。
また蝶ネクタイの制服だったのでカジュアル感がないところは辛かったです。(27歳 女性)
業務量が多い、体力がいる
ホテルスタッフのお仕事は、稼働時間が長い、もしくは常に立ちっぱなしであるうえ、男性は革靴、女性はパンプスと足元に負担の大きいお仕事です。
また、それだけではなく、結婚式やパーティーの配膳等のサービスは常に動いておかなければなりません。
また、会場のセッティングや食器の片付けなど、重いものを運ぶことも少なくはありません。
また、業務量も多いため、非常に体力が求められます。それでは実際の声を以下で紹介いたします。

かなり体力も力も必要で終わったあとは毎回ぐったりしました。
慣れないうちは筋肉痛になるので、仕事の翌日などの日常生活もつらかったです。(31歳 女性)
このように、ホテルスタッフのアルバイト労働時間が長い、もしくは不規則であるに加え、多くの業務力をこなさなければなりません。
また、ただ業務をこなすだけではなく、しっかりとした振る舞いやマナーが求められます。
すなわち、量も質も担保しなければならないという非常に厳しいお仕事です。
にも拘らず、ホテルスタッフのお仕事にやりがいを感じ、長く勤務されている方が多くいらっしゃるのも事実です。
ではどんなところに魅力を感じているのでしょうか?
ホテルスタッフ地を楽しみながら良い出会いもある!?ホテルスタッフバイトの魅力的なところ
それでは逆に、「ホテルスタッフバイトのここがいい」というところはどんなところでしょうか。
同じ20人にアンケート調査を行ってみたところ、以下の3点が挙げられました。
- まかないでおいしいものが食べられる
- 生きた英語の実践の場である点
- お客さんから喜びや感謝の言葉をもらえる
まかないでおいしいものが食べられる
一流ホテルは、求められる仕事も一流の所作が求められます。
なぜなら、高いお金をお客さんから頂いているからです。
そのため、食事も一流のものを提供しています。
お客さんと全く同じものとはいかないまでも、まかないも他では味わうことができないレベルの食事にありつけます。
格式の高いホテルであればあるほどこの傾向は強く、実際ホテルアルバイト経験者においてもこの点が良かったという声が多数あります。

嫌なことがあっても、ご飯があるから頑張れるんだと感じました。
クリスマスにはステーキのプレート、お正月はおせちなどなど、季節のイベントごとにちょっと豪華なものがタダで食べられます。(21歳女性)
生きた英語の実践の場である点
ホテルには外国人のお客さんが多数訪れます。
そして、外国人のお客さんは英語でいろいろ問い合わせをしてきます。
普通であれば避けたいシチュエーションですが、英語を普段勉強している方にとっては、これ以上ない生きた英語を学べる・実践の場であります。
実際、英語を勉強している方がホテルでのアルバイトを通じて、英語力が上がったという声も多数あります。
また、外国人のゲストが、英語での対応についてほめてくれる事もあるため、そういった点でモチベーションが上がるというケースもあります。

最近はインバウンドのお客様も多いので、フロント業務で英語を使う機会も多くなりました。
日本人は英語を話すことが苦手なのはインバウンドの方もわかっているので、私がスムーズに英語対応できたとき、お客様から「英語が上手で助かった」と感謝されることが何よりのやりがいとなっています。(36歳 男性)
お客さんから喜びや感謝の言葉をもらえる
ホテルのようなサービス業において、お客さんから自身の応対や、サービスに対し喜びや感謝の言葉をもらえると、やはり「やっててよかった」と思うことも多いです。
特に、一流のホテルを利用されている方はあらゆるサービスを受けてきた方も多いため、そのような方から自身の頑張りが認められるということは嬉しいでしょう。
そうやって喜びや感謝の言葉をいただけることで、自身の成長を促していこうと思う方もいらっしゃいます。

また、フロントには英語が話せるスタッフがいますが、ベッドメイクをしているスタッフはほとんどが英語を話せません。
1度、外国からのお客様が困っている時に英語で対応したのですが喜んでいただけたので、やはりお役に立てたときはうれしいです。
つらいこともたくさんありますが、色々なお客様とお話できるのもこの仕事の楽しさだと思います。(27歳・男性)
まとめ:ホテルでのアルバイトは大変だが一流を味わえる!?
このようにホテルスタッフのアルバイトは長時間・不規則な労働時間の中で、力仕事も多く、またスピードが求められる過酷な仕事です。
しかも、ただ仕事をこなせばいいだけではなく、一流の振る舞いやマナー・気遣いが求められるので、ただこなせばいいというわけではないという点でも大変です。
ただし、英語力の向上、一流の方から満足できるサービスを提供できる場があり、一流のまかないを食べることができるなど一流を感じられ、一流を目指せるアルバイトです。
一流を目指したいと考えている方にはぜひ経験してほしいアルバイトだといえます。