アルバイト探しをする際に、夜間の時間を有効に活用したいという観点から、警備員でのアルバイトに興味があるという方は多いのではないでしょうか。
警備員のアルバイトは、夜に待機し、いざということがあったときに対応すればいい、夜の眠さとだけ戦えばいいと思っている方もいらっしゃるでしょう。
しかし、現実は警備員のアルバイト経験者からはそれだけではない厳しさがあるという声が数多くあります。
ここでは警備員アルバイトについて、経験者20人にアンケート調査を実施しました。
警備員バイトのここがきつい、つらい、しんどいを具体的に解説していきます。
交通整理だけじゃない。警備員バイトにはどのような仕事があるのか?
「警備員のバイト」といっても、あらゆる仕事があります。
まずは、そのどんな仕事があるのかご紹介してみたいと思います。
- 一般道や工事現場、駐車場などで、歩行者や車を誘導する仕事
- マンションの内の巡回
- 交通整理
- 館内の巡回・清掃等
- 自動車の誘導
警備員というと、屋内、夜間の仕事というイメージがある方もいらっしゃるかもしれませんが、実際は屋外・日中に行う業務も多いです。
では、実際にどのようなキツさが警備員バイトにあるのかということについて以下でお話ししたいと思います。
体力的に厳しいうえ、我慢強さが求められる!?警備員バイト。20人に聞く一番大変だったことは?
それでは、警備員バイトの「ここがきつい!」という点を聞いてみた結果を見ていきましょう。
実はすべてのアルバイト経験者が大変だと言っているのは大きく3点です。
- 夏が暑く、冬は寒いといったように、屋外の業務だと季節に左右される
- 一日中立ちっぱなしで体力的にもキツい
- トイレの場所が現場によっては困るケースもある
それでは、以下でそれぞれ詳細に説明したいと思います。
夏が暑く、冬は寒いといったように、屋外の業務だと季節に左右される
警備員のアルバイトというのは、交通整理など屋外の業務が多くあります。
そのため、夏は暑い中で、冬は寒い中で業務を行わなければなりません。
そのため、夏は暑い中でフラフラになりながら、冬は手足がかじかんだ状態の中で、冬場はガタガタ震えながら業務を行わなければならないというケースも多くあります。
非常に辛いです。

と言うのは、夏は本当に暑い。
アスファルトの上ですので足元暑い、高速の上なので日陰もない。
直射日光を浴び続けても作業員の方の安全を守るために立ってなくてはならない。
逆に本当に冬は寒い。
一般車が通った後の風や、橋の上での仕事等は本当に寒い。
雪が降っても作業員の方の安全を守らないといけないので立ってなくてはならない。
動いてないので寒い。
手袋を何重にもしてカイロを利用しながら交通誘導をしてましたけど、それでも寒かったです。
辛かったですね。(31歳 男性)
一日中立ちっぱなしで体力的にもキツい
警備員のアルバイトは、交通整理、車やお客さんの誘導などといった、立ちっぱなしの仕事がほとんどです。
しかも、朝から晩まで立ちっぱなしということも少なくありません。
そのため、足腰にかなりの負担を感じることも多いです。

でも長時間立ちっぱなしの仕事であるため足の裏が痛くなります。
だからといって座ることもできず、痛みを我慢しながら作業する状態が続くため、痛みが気になって時間が経つのがとても遅く感じられます。
車両誘導業務があればそちらに意識が向くためにまだ救いがあるほうです。
イベント会場などへの経路案内の看板を持って立つ業務は、本当にただ立っているだけですので非常に時間が経つのが遅く感じられます。
特に夏場は酷暑と強烈な日差しの中、日陰に入ることもできない状況なども普通にあります。
肉体的苦痛に精神的苦痛が加わってなおさら時間が経たなく感じられます。
私も何度となく倒れそうになりました。(45歳 男性)
トイレの場所が現場によっては困るケースもある
警備員のバイトの現場というのは、高速道路の中、大きな駐車場の中など必ずしもトイレが現場の近くにあるとは限りません。
しかも冬場だとトイレが近くなるケースもありますので、自身の尿意や便意と時に戦わなければならないケースもあります。

建築現場など、仮設トイレがある現場なら良いのですが、道路工事は日々場所が変わる場合がほとんどですので、現場の位置次第では周辺に全くトイレがないことがあります。
便意は我慢するにも限界がありますので、いけないと分かっていても、立小便をせざるをえないこともあります。
小便ならまだ良いほうで、大便の方になると困難を極めます。
胃腸の弱かった私などは、しばしば現場で下痢になり、遂には漏らしてしまった事もあります。(45歳 男性)
色々なものがもらえる!?警備員バイトの魅力的なところ
それでは逆に、「警備員バイトのここがいい」というところはどんなところでしょうか。
同じ20人にアンケート調査を行ってみたところ、以下の2点が挙げられました。
- 業務時間が短くなることもあるが、予定通りの日当がもらえる
- 寸志を含めいろいろなものをもらえる
- 周囲の方からねぎらいの言葉をもらえる
では、それぞれ具体的にご紹介したいと思います。
業務時間が短くなることもあるが、予定通りの日当がもらえる
現場が大雨になったり、予定より早く業務が終わると、早く仕事が終わります。
ただ、予定された日当については予定通り支払われます。
また緊急時の業務に関しては急に呼び出される代わりに、すぐ業務が終わるケースもあるのでそういう時は非常に得だと思えるケースも多くあります。

それでも1日分の給料が出る。
また滅多にないが、ガス漏れ、水道管破裂など、緊急で仕事が入ってくることがある。
その場合、その補修さえ終われば工事完了なので、はやく終わる場合があり、それでも一日分の給料が出る。
そういう時はおいしい。(41歳男性)
寸志を含めいろいろなものをもらえる
警備員のアルバイトの仕事をしていると、あらゆる人に会うことになります。
自身が大変な仕事をしていると気をかけてくれる方も多くいます。
そのため、飲み物や食べ物といった差し入れをもらえるというケースも非常に多いです。
また、たまに仕事の依頼主から寸志という形でお金をもらえるケースもあります。

お葬式の駐車場警備では主催の方から寸志を頂けた事もありました。
そしてやっぱり冬は帰宅してからのアッツアツの鍋!夏はキンキンに冷えたビール!!が疲れた体や心に沁みて行きます!
結局これが1番!最高!!以上です。(41歳 男性)
周囲の方からねぎらいの言葉をもらえる
警備員のアルバイトの仕事をしていると、上述のようにあらゆる人に会うことになります。
もちろんあらゆるものをもらえたらうれしいですが、それ以上に多くの方からねぎらいの言葉をもらうことができます。
それがつらい仕事をする中で非常にやりがいにつながったという言葉も数多くあります。

ですが通行人に優しく声をかけてもらったり、「ありがとうございます」と感謝されたりすると辛くても頑張ろうと思える気持ちになれるので、一番はそこに魅力を感じます。
また、現場がいろいろ変わるので、他の現場の人と知り合えて、警備業務に関わることを勉強することができた。(49歳 女性)
まとめ:警備員のアルバイトは我慢が多いがいろいろな人の人情に触れられるのが魅力!!
このように警備員のアルバイトは夜間・屋内の仕事が多いというイメージをお持ちの方もいらっしゃるかと思います。
実際は屋外・日中の現場が多く、気候や足腰のつらさと闘いながら働くことも多いです。
また、トイレに行きたいのに行けないという非常に肉体的・精神的に辛い状況もあり得る非常に過酷な仕事です。そのため、長く続かない方も多いです。
しかしあらゆる人に会う、触れる仕事であります。
あらゆる人のやさしさに触れながら、食べ物や、飲み物、時に寸志という形でお金をもらうことができるなどあらゆるものをもらえるお仕事です。
また現場がたまに早く終わるとき、短時間で終わるときでも満額で給与をもらえるというのも非常にうれしくなるアルバイトです。
体力に自信のある方で忍耐強い方で、人のやさしさや人情に触れられるようなアルバイトをやってみたいという方にはぜひチャレンジしてみて欲しいです。