清掃のアルバイトに対し、汚いものを見ないといけないなど、つらい印象を持っている方も少なくありません。
確かにキツいアルバイトではあるのですが、他にどんな辛さがあるのかについて、あまり明確に理解されている方も多くないのではないでしょうか。
では、清掃のアルバイトはいったいどんなところが厳しいのでしょうか。
ここでは清掃アルバイトについて、経験者20人にアンケート調査を実施しました。
この内容を元に、清掃バイトのどんなところがきつい、つらい、しんどいのかを具体的にお話ししたいと思います。
こんなところも掃除する。清掃バイトにはどのような仕事があるのか?
清掃のバイトは文字通り、あらゆる場所を清掃するのがお仕事です。
まずはどんな清掃先、どんな清掃の業務があるのかについてご紹介してみたいと思います。
- パブリックスペース(階段、レストラン、宴会スペース、通路、ロビー等)のバキューム掛け。
- 開店前、閉店後に共用部分の除塵、モップかげ、ゴミ箱の回収
- 灰皿、トイレ掃除、ゴミ回収、掃除機かけ
- 床やトイレ戒壇、窓ふきなどの業務、草引き
- 客室の清掃作業
- 外壁洗い、ガラスサッシ清掃
- ホテルのクリーニング対応
- 工場内の特殊清掃
上記の業務一覧を見ると、大半はみなさんのイメージとそんなにかけ離れていないような作業ではないでしょうか。
フロアーの掃除や、ごみ処理、ホテルであれば水回りも含めた客室の掃除、窓や外壁といった場所…。
さらに工場のような製造拠点の清掃など、あらゆる場所を清掃しています。
ただ、どのような点で厳しいのかという点については、ここまでだとはっきり分からないと思います。
そこで清掃バイトのキツさについて実際の声を見ていきたいと思います。
スピードと体力両方が必要!?清掃バイト。20人に聞く一番大変だったことは?
それでは、清掃バイトの「ここがきつい!」という点を聞いてみた結果を見ていきましょう。
実はすべてのアルバイト経験者が大変だと言っているのは大きく3点です。
- 短時間で高いパフォーマンスが求められる
- 非常に体力が必要
- 汚いものをきれいにするのはやはりしんどい
それでは、以下でそれぞれ詳細に説明したいと思います。
短時間で高いパフォーマンスが求められる
全てがそうだとは言いませんが、清掃を行う時間帯は、客先が非営業時間になるケースが多いです。
また営業時間に清掃が可能であったとしても、複数の場所の清掃を時間内に完結させなければなりません。
しかもただ掃除すればよいというわけではなく、お客さんが満足するレベルのクオリティの清掃が求められます。
そのため、短期間で完璧な清掃が求められる非常に大変なお仕事です。

納期までに仕上げなければいけないので、残業になることもあります。
基本、清掃は最後の方なので期日が迫ると、せっかちになりやすいです。
雑に清掃してしまうと、クレームがつくので時間は掛かってしまいます。 (48歳 男性)
非常に体力が必要
清掃のアルバイトにおける清掃エリアは非常に広範囲になります。
例えばホテル客室清掃であれば、多くの客室の清掃を行なう、シーツの交換、清掃が大変な水回りの掃除を一人でやらなければいけません。
ビルの清掃であれば、掃除道具をもって、ビルの上から下まで少人数でやりきらなければなりません。
移動も多く、力を入れて掃除をする場面もあるため、1日仕事を終えた後はヘトヘトになります。
そのため、非常に体力が必要となります。

その後お客様がチェックアウトした部屋から順に清掃、掃除機をノンストップでかける。
掃除機かけ続けるのは結構しんどい。(35歳 女性)
汚いものをきれいにするのはやはりしんどい
清掃のバイトは、当たり前ですが、汚れたところをきれいにするお仕事です。
そのため汚物を目の当たりにするということも当たり前です。
特にお酒に関連する場所や、トイレの掃除に関しては、気持ち悪い思いをしながら働くことが求められ、しかもピカピカになるまできれいにしなければなりません。
汚物といかないまでも、工場などといった油がこびりついた場所などもあり、手もかかるうえ、決してきれいなものではないのでやはり精神的にも大変です。

休憩中であっても向かわねばいけませんでした。
汚れ、臭いの程度は様々ですが、ひどい時はさすがにめげる時もありました。(48歳 男性)
このように、清掃のアルバイトはスピード感が求められるうえ、結果が求められる仕事です。
そのため、非常に体力的を使いますし、汚いものを見ながら業務を行うことになるので精神的にも辛いことも多いです。
しかし、清掃のアルバイトにやりがいを感じ、継続して勤務されている方もいらっしゃいます。
気持ちの良い仕事ができる!?清掃バイトの魅力的なところ
それでは逆に、「清掃バイトのここがいい」というところはどんなところでしょうか。
同じ20人にアンケート調査を行ってみたところ、以下の3点が挙げられました。
- 個人作業の仕事なので、自分で仕事を完結できる
- 掃除に関する専門知識を得られるし、掃除が完了した時はやはり爽快
- 掃除をすることでいろんな方から感謝の声をもらうことができる
それでは、以下で、詳細にご紹介します。
個人作業の仕事なので、自分で仕事を完結できる
清掃のアルバイトは、それぞれ持ち場を与えられ、その業務は原則一人で行うことになります。
そのため、余計な人間関係なしで仕事を完結させることができます。
しかも作業で覚えることも少ないので、相談をしたりすることもせず、作業に集中することができるというのは魅力です。

また、作業内容は複雑ではなく覚えることも少ないため仕事をあまりしてこなかったという人でも続けやすいのが良い点でした。(21歳男性)
ただし場所によってはグループを組んで清掃にあたる職場もあります。
掃除に関する専門知識を得られるし、掃除が完了した時はやはり爽快
掃除はやはり大変な作業ですが、いざやり終えてみると非常に爽快な気分になりますよね。
清掃のアルバイトにしても同様で、頑張って掃除を終わって、きれいになった姿はやはり気持ちいいと思う方も多いです。
また、効率よく掃除をするために、掃除をうまく行うためのノウハウを得られ、日常生活でも生きるケースも少なくありません。

洗剤の濃度、何性なのか、この汚れにはこの洗剤など知識が増え私生活でも使えます笑
また、綺麗にする事は気持ちいいです。
すごく汚い所で大変でも綺麗にした達成感はその人達にしかわかりません!
とても気持ち良い気持ちになります。(24歳 男性)
掃除をすることでいろんな方から感謝の声をもらうことができる
掃除をしていると、お客さんや、その施設の従業員の方から「ありがとう」と感謝の言葉をもらうケースも少なくありません。
掃除は上述のように大変な作業ですが、自分の頑張りを認めてもらえると、非常に頑張ってよかったという気持ちになる方が非常に多いです。

この仕事はなるべくお客様の目につかない深夜にやる作業ですが、時々深夜に帰って来られるお客様に「ピカピカだね。」、などと、声を掛けられると、役に立っているのだと感じて嬉しいものです。(48歳 男性)
まとめ:清掃バイトは、スピード、体力が求められる仕事ですが、爽快感のある仕事です
このように清掃のアルバイトは、限られた短い時間の中で業務を完了させなければならないといった迅速性が求められる大変なお仕事です。
しかも一人当たりの持ち場面積が多いため、広範囲の移動をしながら業務をすることも多いです。
また掃除道具を持ちながら階段等の移動も伴うため体力的にも非常にハードです。
トイレ掃除やおう吐物といった汚物処理などもあるため、精神的に辛いことも多いです。
しかしその一方で、単純作業であるため覚えることも少なく、精神的に楽な部分もあります。
掃除を頑張った結果、きれいになるというプロセスと結果が分かりやすいです。
非常に仕事をしていてやり切ったという爽快感があるうえ、いろんな方に感謝されるという点でも非常に気持ちのいいアルバイトであるともいえます。
仕事の中でのプロセスと結果が分かりやすい、満足感を得やすいアルバイトをしたいとお考えの方は、ぜひ清掃バイトに挑戦してみてください。