治験ってどんなイメージがありますか?
なんとなく人体実験や、未知の新薬のテストという負のイメージの方が強いかと思います。
あまりメジャーなバイトでもなく、周りに体験した人が少ないというのもそういうイメージを広げている要因かと思います。
今回は治験バイトは危険なのか?リスクに関してはどうなのかということを経験者Tさん(仮称)にインタビューさせて頂きました。
なぜ治験バイトは危険と言われるのか?
治験バイトといえば新薬のテストをする臨床試験に参加して報酬を受け取る仕事です。
世の中の治験バイトのイメージといえば『裏バイト』『闇バイト』『副作用』『怖い』『危険』『リスク』といったものばかり。
確かに怪しい週刊誌の闇バイト特集に掲載されていたり、身の回りに治験バイトを実際に体験した人の数が圧倒的に少なかったりすることも秘密性を高めています。
では治験バイトは言われているように実際に危険なのでしょうか?
万一の場合にも手厚いサポート。安全対策十分の治験バイト
そもそも治験バイトとはなんなのでしょうか?
治験は厚生労働省の指導の元に実施している臨床試験のことです。
この臨床試験をクリアしていかないと国から薬として認可されません。
薬は一つ作るのに5年~15年かかることもあり、その間に薬の有用性、安全性を評価する為に繰り返し試験を行います。
第1相~第3相まで試験段階があり、各段階のデーター結果をまとめて厚生労働省に提出して、承認されれば薬として使用できるようになります。
治験の実施については厚生労働省から厳格な基準が設定されています。
従って想定外のリスクは非常に少ないです。
また前後に健康診断を行いますし、治験当日に副作用が生じた場合はその場で治験を中止して処置を行います。
後日異変があった場合にも製薬会社側から保証が出ます。
また治験が原因での入院になると医療手当や休業保証金が給付されるので安心です。
治験バイトでいくら稼げるのか?
一般的には治験バイトと言われますが、実際のところはバイトというよりも有償ボランティアという方が正しいようですね。
定められた時間、期間を病院などの施設で宿泊しながら生活して、新薬を定期的に摂取するのが治験モニターの仕事です。
治験は健常者を対象に行うものと、既に対象の病気にかかっている患者に対して行うものに分かれます。
なので疾病を患っている人の治験には健常者は参加できませんし、健常者の治験には疾病者は参加できません。(対象の病気以外なら場合によってはありえる。)
基本は入院パターンと通院パターンがあり、入院パターンの方が拘束時間も長く高額になる傾向があります。
- 通院…1万円程(1日)
- 入院…2万円程(1日)当然ながら通院の方が入院より拘束時間が短くなるので単価は下ります。
通院の際は5時間くらいがスタンダードのようですね。
入院は24時間拘束で1日2万円なので、拘束が5時間の通院よりは安いということになります。
しかし入院の方は数日単位、長い時は1ヶ月にもなるのでかなりのまとまった額を得られることになります。
- 2泊3日…6~8万円(+交通費)
- 7泊8日…14~20万円(+交通費)
- 30泊31日…50~60万円(+交通費)
- 10日通院…10~15万円
まとまった休みが取れる人はかなりの額を稼げるのが分かりますね。
治験バイトの実態。Tさん(仮称)にインタビューしてみた
ここでは実際に治験アルバイトをしたことのあるTさんにインタビューをさせて頂きました。
今後やってみたいと検討される方は是非ご参考下さい。

早速質問をさせて頂きたいのですが、何故Tさんは治験バイトをしようと思ったんですか?

そうですね…、あの時はフリーターをしていたんですが、2,3ヶ月後に急な出費があるのが分かっていたんです。 結構まとまった額が必要だったんですが、なかなかフリーターをやっているとそこまでかき集められなくて。
色々探し回った結果、治験バイトにたどり着きました。
幸い体は頑丈で健康が取り柄だったことと、時間は比較的自分のペースで取れるということで魅力を感じ応募したんです。
あと当時はフリーターだったので自費で健康診断を受けるということもなかったので、タダで健康診断診断ができるのもラッキーって感じでした(笑)

またTさんはどれくらいの期間治験に参加しましたか?

やることは最初に薬を飲んで、それからずっと採血をしていくという感じですかね??
採血はだいたい朝、昼、晩の3回程でしたが、多い時はもう少しやったような気がします。
あとはほぼほぼベッドで寝ているだけの生活ですね。


施設内にはそれなりの娯楽施設みたいなものもありましたが、やっぱり知らない人の中でやっているので結局1人で時間を過ごさないといけないというね。
また当然飲食に関しても厳密に管理されてましたし、禁煙や飲酒も一切禁止でした。
カミソリ等の持ち込みも禁止で、使う時は許可をもらってからとかなので、普段自由な生活をしている人には辛いかもしれませんね。


知らない人達との集団生活になるので勿論そういう面は大事ですし、決められた通りに全員が動かないと検索結果にもばらつきが出てしまいます。
なので管理側としても指示をしっかり守れない人は途中退場をお願いされたり、次回の治験に呼ばれなかったりする可能性もあるみたいです。

では治験バイトの報酬は如何だったでしょうか?

帰り際に現金でこんな大金を渡されてびっくりしました(笑)
どうやら正確にはバイトというより、有償ボランティアということになるので税金もかかったりしないようなんですよね。
自分的には短期間で目標以上の額がもらえたので満足です。
1ヶ月間規則正しい生活をし、管理された食事をとっていたせいか心なしかその後すこぶる健康になった気がします。
でも副作用が100%ないとは言い切れない部分もあると思うので、その辺りは自己責任の部分になるでしょうね。
でも保障は手厚いサポートがあるようなので万が一の場合でも大丈夫だと思いますよ。

噂には聞いていましたが、実際額を聞いて驚きました。
本日は治験バイトについて大変有意義なお話を伺えることができました。Tさんお忙しいところありがとうございました。

治験バイトのメリットとデメリット
Tさんの体験談を元に、治験バイトをやるにあたってのメリットとデメリットをまとめてみましたので是非ご覧ください。
メリット
- 他のバイトに比べて高収入を得ることができる。
- 健康診断を無償で受けることができる。
- 栄養管理された食事で健康にも良い。
- 税金の対象外になる
- 報酬は現金でもらえる
デメリット
- 治験中は生活に制限を受けることがある。
- 副作用のリスクも少なからずはある
- 継続してできない
デメリット面としては運動制限や行動制限を受けることもあるので、長期間の拘束になるとかなり時間を持て余すことにもなります。
また副作用のリスクは0ではないということを理解した上で、やる際は自己責任で行うようにして下さい。
しかしそれ以上高単価の報酬を得られることや、無償で健康診断を受けられることなどは自営やフリーターをしている人にとっては大きなメリットになるのではないでしょうか。
特筆すべきは治験バイトはあくまでも『有償ボランティア』になるので、税金の対象外になります。
なので税金が引かれることはなく全額報酬として支払われます。
治験バイトが向いている人
治験バイトは通院タイプのものを除いて、基本は拘束される時間が長くなるので時間に余裕のある人の方が向いています。
しかし治験バイトは連続して受けれない、期間を空けなくてはいけないということを考えると、一時金くらいのイメージで臨むべきです。
- フリーター・家事手伝い
- 学生
- 浪人生
- 自営業
- サラリーマン(定年間際、長期休暇の認められる職場)
これらの属性の人の共通点は自分である程度時間の調整ができるということです。
やはり働き盛りのサラリーマンでまとまった時間の取れる人は少ないので、やはり治験バイトと相性がいいのは学生さんやフリーターになりますね。
自営の人もなかなか健康診断を受けに行く機会というものがなかなかないので、空き時間を利用して健康診断がてらにお金をもらうというのもいいかもしれません。
今からやるのにオススメの治験バイトは?
やはり治験バイトをする上で一番気になるところといえば安全性ではないでしょうか?
Tさん(仮称)がおすすめしていたVOBには安心の案件を多数紹介しています。
長期入院治験などの高単価案件も沢山ありますので是非登録されてみては如何でしょうか?
まとめ:治験バイトは安全対策もバッチリ。心配せず稼いでしまおう!
治験バイトは無償で健康診断を受けれることや、万が一何かあった際には医療手当、休業補償が支給されます。
全くノーリスクではないですが、安全性については慎重に配慮されているので、そこまでリスキーではないでしょう。
短時間で高額の報酬がもらえるので、すぐにお金が必要という人やまとまったお金が必要という人にとっては嬉しいバイトではないでしょうか。