映画が好きで、映画館でのアルバイトに興味があるという方は多いのではないでしょうか。
そして、みなさんのイメージの中で大変だというイメージはおそらくないでしょう。
しかし、現実は映画館のアルバイト経験者からは厳しいアルバイトだという声も実は多くあります。
それにしても映画館のアルバイトはいったい何が厳しいのでしょうか。
ここでは映画館アルバイトについて、経験者20人にアンケート調査を実施しました。
映画館バイトのここがきつい、つらい、しんどいを具体的に解説していきます。
想像通り!?映画館バイトにはどのような仕事があるのか?
「映画館のバイト」といっても、あらゆる仕事があります。
ではどんな業務があるのでしょうか。
まずは、そのどんな仕事があるのかご紹介してみたいと思います。
- 当日チケット販売
- 前売り券、パンフレット等の映画グッズ販売
- ポップコーンや飲み物の販売
- 館内の巡回・清掃等
- 映写スタッフ業務
- チケット切り・フロア案内
- ポスターの張替え
- フィルムの編集
- 試写・レポート作成、上映
- 返却作業
- 機械のメンテナンス
上記の内容を見ると、上映にかかわる業務もアルバイトが対応するのかと驚くこともあるかもしれません。
これだけを見る限りキツいと感じる要素はあまりないように感じますよね。
それでは、映画館バイトのキツさについて以下でお話ししたいと思います。
時給が安いし一人当たりの負担が大きい!?映画館バイト。20人に聞く一番大変だったことは?
それでは、映画館バイトの「ここがきつい!」という点を聞いてみた結果を見ていきましょう。
すべてのアルバイト経験者が大変だと言っているのは大きく4点です。
- 時給が安い
- 勤務時間が長い
- 掃除が非常に大変
- やることが多い
それでは、以下でそれぞれ詳細に説明したいと思います。
時給が安い
映画館のアルバイトというのは地域にもよりますが、決して時給が高くはありません。
実際、時給の高い東京都内においても、時給が1000円を超えないケースというのも決して珍しくはありません。
率直に言えば、儲けを期待するアルバイトではないという声も多く聞かれます。

平日は、基本的に暇なので仕方がないと思いますが・・・。
ですので、純粋に「お金のため」という人には向かない職種だと思います。
また時給は変わらないのに、「客が少ない」とか「自販があるのでチケット販売係を削減する」などの理由から、人手不足で仕事の掛け持ちなどもあり、土日は激務となります。 (39歳 男性)
勤務時間が長い
ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、映画は朝早くから夜遅くまで、なかには夜通しで上映している映画館もあります。
しかも、アルバイトの採用数は決して多くないため、一人あたりの勤務時間が長くなります。
また、アルバイトの方は上映時間だけ働くわけではありません。
朝の業務開始準備から、閉館後の締めの作業まで行うことになることになります。
そのため、すべての作業を含めるとかなりの勤務時間となります。

夜勤3枠があると、男性だからという理由で、私が強制的に入らせられ、夜勤だからという理由で、機械メンテナンスを10台中10台私一人で行っていました。
勤務時間は、18:00~25:00くらいだったんですが、昼に欠勤がでると次の日は07:00から出勤なんてこともありました。
私だけの稀なケースだと思いますが、結局、現場に男一人というは、色々厳しかったなーと思います。(31歳 男性)
掃除が非常に大変
映画館には、あらゆるお客さんが来館されます。
来館されるお客さんに常に心地よく映画を楽しんでもらうためには館内を清潔に保つ必要があります。
そのため、清掃活動は非常に重要です。
しかし上映時間が終わり、お客さんが退館し、次のお客さんが来館されるまで時間は非常に限られています。
そのため、上下関係や、プレッシャーがきつく感じることもあります。

とくに若い人や、子どもなどは、ポップコーンの食べ散らかし程度ならまだ良い方で、ジュースをぶちまけたり、アイスを落としていたり、散々なときがあります。
あと子どものお客さんでよくあるのが忘れ物で、次の上映までに片づけなどやるべき仕事があるのに時間を取られるのも辛かったです。(37歳 男性)
やることも多い
上述にも記載した通り、映画館のアルバイト、特に小さな映画館は少ないスタッフの中で業務をすべて行うことになります。
そのため、一人頭の業務が多くなります。
具体的に言えば、上映と上映の間に行わなければならない館内の掃除をしながら、受付・館内案内、チケットも義理をして、かつ映写にかかわる対応といったところまで行うといったことまであります。

なので、営業中は一人もしくは多くて二人で回るというハードな業務でした。
受付をやったり、映写機を操作したり。
猫の手も借りたいと思ったくらいでした。(27歳男性)
このように、映画館のアルバイトは少ない時給で、かつ限られた時間の中であらゆることをこなさなければなりません。
そのため、非常に慌ただしいことが理由でキツイと感じてやめる方がいます。
その一方で、映画館のアルバイトが面白いと感じ、長期で続けている方もまた多いのです。
最新の映画情報が早く得られ、映画がタダで見れる!?映画館バイトの魅力的なところ
それでは逆に、「映画館バイトのここがいい」というところはどんなところでしょうか。
同じ20人にアンケート調査を行ってみたところ、以下の2点が挙げられました。
- 最新の映画情報が得られる
- 映画がタダでみられる
では、それぞれ具体的にご紹介したいと思います。
最新の映画情報が得られる
映画が好きな方にとって、最新の映画情報というのは非常に気になるところです。
映画館でアルバイトをすることで、常に最新の映画の情報が得られる点は、映画好きにはやはりたまらないですね。
中には、試写会が実施された際に、有名人に会うことができたということを経験された方もいらっしゃいます。

いち早く映画の情報を得られますし、チラシやポスターを貼ったり、看板を組み立てたりするのは楽しいです。
また、スタッフの特典として無料で映画を見ることができます。
試写会で有名人に会えることもあります。(37歳女性)
映画がタダで見れる
上述でも少し触れていますが、映画館のアルバイトの最大のメリットは映画がタダで見ることができる点でしょう。
実際、映画館で映画を見ると、1本1800円ほどかかります。
しかし、映画館のアルバイトを行うことで、アルバイトの時以外は自由に映画館で映画を見てもいいというアルバイト先が多いです。
そのため、お金を使わずに何本も見ることができます。
映画が好きな方にとっては、給料と同じくらい価値があることとなります。

バイトしていたところは、「バイト時間外なら、基本的にいつでも観ていいよ」というスタンスだったので、映画好きにはもってこいのバイトだと思います。
また、なんとなく自分も映画界の端っこだけど、映画業界の仕事をしているようなそんな気持にもなれました。(39歳 男性)

映画好きの人にとっては給料に並ぶ最高の褒美でしょう。
通常大人1800円の物を無料で観られるのはかなりお得だと思います。
場合によってはスクリーンが貸切状態にもなるのでそんな時は最高です。(20歳 男性)
大きな声では言えませんが、なかには仕事をうまくサボりながら、映画を見ていたという声もあります。
それだけ、映画館のアルバイトは、映画に触れる機会の多いのです。
まとめ:映画館のアルバイトは慌ただしく、時給は安い一方、映画見放題なの魅力!!
このように映画館のアルバイトは一見キツイイメージのないアルバイトではありますが、働く対価となる時給が低いです。
また1つのアルバイト先において採用人数が多くないので、業務量、労働時間など一人にかかる負担が非常に大きくなります。
特に、映画上映後と次の映画上映の後の館内を掃除する間は、かなりの時間勝負になるため非常に慌ただしくなります。
時給が安いということから、儲けが薄い点も働くうえで非常に辛い点でしょう。
しかし、映画の最新情報を誰よりも早く得られる点や、なんといっても映画をタダでみられることができるというのは、映画好きにとっては何よりも魅力的でしょう。
映画を見ることが好きな方にとっては、時給はやすいものの、給料同等、もしくは、それ以上に価値のある権利の得られるアルバイトではないでしょうか。
映画を見ることが好きな方に是非チャレンジして頂きたいアルバイトだと言えます。