ブライダルでのアルバイトは、非常に華やかなアルバイトだと思っている方も多いでしょう。
チャレンジしてみたい方も多くいると思います。
しかし、実は非常にハードなアルバイトなのです。
では、ブライダルのアルバイトはいったいどのような点がキツいのでしょうか。
ここではブライダルアルバイトについて、経験者20人にアンケート調査を実施しました。
ブライダルバイトのここがきつい、つらい、しんどいをまとめて解説していきます。
細かな業務が多い!?ブライダルバイトにはどのような仕事があるのか?
「ブライダルのバイト」といっても、どんな業務があるのかよくわからない方も多いのではないでしょうか。
改めてその詳細な業務内容を確認してみたいと思います。
- 接客
- 配膳、下膳、ドリンクサービス
- 結婚式場の机やコップ・ナイフ・フォーク・スプーン・ナプキンなどの準備
- 結婚式場の設営
- 婚礼写真前撮り対応
- 当日新郎新婦、両親のお支度補助
- 衣装対応
- 清掃
- 結婚式運営の各種補助
- 列席者の誘導
こうして見ると、一見そんなに大変そうな印象は受けないでしょう。
ただし、結婚式場に行った経験のある方もいらっしゃるかと思いますが、ゲストの方々をもてなすために細かな準備・対応を行っています。
サービスを受けている側としては非常に快く感じるかもしれませんが、あの対応をご自身で行うとなるとかなり大変なのは想像できるでしょう。
また、この業務内容を列挙するだけでは見えない点も数多くあります。では具体的に何が大変なのでしょうか。
実際のブライダルバイトの厳しさについて以下でご紹介いたします。
仕事はスピード勝負でしかも細かい!?ブライダルバイト。20人に聞く一番大変だったことは?
それでは、ブライダルバイトの「ここがきつい!」という点を聞いてみた結果を見ていきましょう。
実はすべてのアルバイト経験者が大変だと言っているのは大きく3点です。
- 1日に複数の結婚式を行うため非常に慌ただしい
- 振る舞いに気を遣う
- 体力勝負の仕事であること
それでは、以下でそれぞれ詳細に説明したいと思います。
1日に複数の結婚式を行うため非常に慌ただしい
ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、結婚式は同じ会場で1日2~3組の結婚式が行われます。
なぜなら、世の中の大半の方は土日に結婚式を行います。
逆に言えば土日以外で結婚式を行うということはないため、なるべく効率的に多くの式が行われるような段取りを組まれることになります。
そのため、現場は時間勝負で動くことが求められ、非常に仕事が慌ただしくなります。

土・日など同じ会場で1日なん組も入っていると時間を少しでも無駄にできないため、自分である程度なにを準備したらいいかなどを考え分からないことは始まる前に確認する。
準備を始めると聞く暇や手を止める時間もないのが慣れるまで辛かったです。(26歳女性)

また、結婚式と結婚式の間の時間がないため笑顔でお客様を送り出した後は大忙しになります。
テーブルクロスを外し、テーブルを転がしながら次の式の配置にセットし新しいテーブルクロスを準備した後に再び次のお客様の希望するテーブルコーディネートを行うの繰り返しで辛かったです。(31歳 女性)
振る舞いに気を遣う
結婚式に行ったことのある方ならお分かりになるかと思いますが、結婚式場のスタッフの振る舞いというのは非常に丁寧で質が高く、気が利きます。
ハイクラスの式場であればあるほどその傾向は強くなります。
しかし、それをご自身がサービス提供側になったらどうでしょうか。
非常に難しい対応が求められることは容易に想像がつくでしょう。
また、服装に関しても厳しいルールが課されています。
髪を染める、ピアスをあけるという日常生活に及ぶところまで恰好が制限されます。
アルバイトなのに、振る舞い、恰好の自由などがないという点でつらいという声も多く聞かれます。

出勤時の服装にも、スウェット地のボトムスやパーカー禁止など規定がたくさんあったところが面倒くさかったです。(23歳 女性)

お客様にとっては一生に一度の結婚式なので、スタッフも最高のサービスを提供しようという意識で取り組む必要があります。
忙しい中でその気持ちを忘れないようにするのは大変でした。(23歳 女性)
体力勝負のアルバイトであること
ブライダルのアルバイトは、意外かもしれませんが非常に体力勝負の仕事です。
なぜなら、結婚式の間はずっと立ちっぱなしであることに加え、男性であればテーブルを運ぶといった力仕事が発生しますし、女性であればパンプスを履いた状態の中であちこち動かなければなりません。
それに加え、朝早くからの対応が求められるケースもあります。
ずっと動いている仕事となりますので休んでいる暇がありません。
以上の状況から、かなり体力が求められるアルバイトであるといえます。

準備でもパンプスをはいて、机や椅子を運んだり動き回ります。
男性中心で重たいものは運んでくれますが、なにも動かせないのでは意味がないのである程度力仕事もあります。
式が始まっても立ちっぱなしで配膳をするので休む暇はありません。(31歳 女性)
このように、ブライダルのアルバイトは非常に華やかな雰囲気の中で仕事をするため、非常にあこがれる方も多いかもしれませんが、仕事中は常にバタバタしているうえに力仕事があり、繊細な振る舞いが求められます。
そのため、体力的にも精神的にも厳しくてやめられる方もそれなりにいらっしゃいます。
とはいえ、ブライダルのお仕事にやりがいを感じ、継続して勤務されている方が多くいらっしゃるのも事実です。
得られるものも多い!?ブライダルバイトの魅力的なところ
それでは逆に、「ブライダルバイトのここがいい」というところはどんなところでしょうか。
同じ20人にアンケート調査を行ってみたところ、以下の3点が挙げられました。
- 時給がいい
- 仕事をしながら幸せな気持ちになれる
- マナーや効率よく仕事を進める方法を学べる
では、以下でもう少し詳細にご紹介します。
時給がいい
アルバイトを行う理由は、いろいろあるかと思いますが、「お金」を無視することはできません。
ブライダルのアルバイトは全体的に高水準の時給が提示されます。
確かに大変なお仕事ではありますが、その分沢山お金を稼げるという点では非常にやりがいがあるという声が非常に多いです。

実際1400円という金額を提示してもらえました。
土日祝のみでしたがそれでも拘束時間が長かったので結構稼げました。(35歳女性)
仕事をしながら幸せな気持ちになれる
例外はありますが、結婚式は人生に何度も立つことのできない晴れ舞台です。
特に女性にとっては何事にも代えがたいくらい大事なイベントです。
実際、多くのカップルの感動に出会えるという声も数多くあります。

なにより、キレイなドレスの中で働けるのは女性としては幸せなことです。
花嫁さんの数だけたくさんのストーリーがあり、その一番幸せな時のお手伝いができるのは私も嬉しいです。(44歳女性)
マナーや効率よく仕事を進める方法を学べる
ブライダルのアルバイトは上述の通り、常にバタバタした状況の中で業務をこなしていくことが求められ、かつ結婚式中のサービスにおいては、しっかりとした振る舞いが求められます。
そのため、確かに仕事は大変ではありますが、その仕事に慣れることで、効率よい業務の進め方、正しいマナーを身に着けることができます。自身の知識やスキルを高めることができるアルバイトなのです。

食事で出てくる順番やなにを使うかも頭に入っているため友人の結婚式で役に立ちました。
時間に追われて辛いこともあるが自分でなにからしたらいいかを常に考え、事前に分からないことがあればすぐに聞いて休む暇なく動いていたので優先順位を考えることができるようになりました。
また事前に分からないことを聞くことは社会人になってから役にたっていると思います。(26歳 女性)
まとめ:ブライダルのバイトは大変だけど得られるものも多い!
このようにブライダルのアルバイトは常に忙しい状態を維持しながら、体力仕事も細かな気遣いを行いながら業務を進めなければならないため体力的にも精神的にも大変な仕事です。
しかし、これらの仕事をこなすことでマナーを学ぶことができ、かつ仕事のスキルを上げることができます。
また、時給も高く設定されているため多くのお金も得られます。
厳しい環境でも構わないので仕事のスキル、マナー、そしてお金などあらゆるものを得たいという方に適したアルバイトだといえます。