余裕のある暮らし、苦労してばかりの暮らし…実はどちらも一長一短です。
お金がなくて苦労の生活を経験しておくと、節約や副業など「いかにしてお金を稼ぐか」を考える機会があると思います。
しかし生活に余裕がなくなると心の余裕も失われてしまいます。
一方で余裕の「ありすぎる」生活もちょっと問題です。
いざお金がなくなり、今から大変な生活になる…そんな時、すぐ生活レベルを落とすのは難しいですよね。
できる限り余裕が欲しいとは思いながら、ついついアレコレと手を出してしまっていませんか?
日々のちょっとした支出が積み重なり、余裕があるようなないような、「微妙に苦労している生活」になっている方も多そうですね。
お金に関する「余裕」と「苦労」について、悩みは尽きません。
では、お金に余裕がある人と苦労している人では、どのような違いがあるのでしょうか。
お金に余裕のある人と苦労している人、いったいどこかどう違う?
常に余裕を持っておきたい…そう願いながらも、なかなかお金に関しては難しい一面があります。
では、お金に余裕がある人とそうでない人の違いはどこにあるのでしょうか。
お金に余裕がある人の特徴と働き方。やるべきことを時間どおりにこなす
まずは、余裕がある人に共通していることをいくつか列挙してみましょう。
- 何かにつけてしつこくない
- ジムなどに通っている
- 穏やかで感情にゆとりがある
- 仕事の対応が早く、機嫌の悪さが見て取れない
よく「お金の余裕は心の余裕」と言いますよね。
お金そのものが余裕を作っている…のではなく、お金による選択肢の幅が増える、という意味がわかりやすいかもしれません。
簡単に言うと、「これが失敗しても、お金があるから別のことに挑戦できる」という発想が生まれるのは、お金に余裕があるからこそ。
自分への投資はもちろん、周囲への気配りも忘れない穏やかさを忘れません。
余裕のある人の働き方の特徴として、「これだけの仕事はこのくらいの時間で終わる」という計算がしっかりできています。
もちろんその合間に万が一、ということもありますから、多少の遅れをカバーできるようゆとりを持ったスケジュールを立てます。
また仕事における優先順位をハッキリさせ、集中とリフレッシュをうまく切り分けてこなします。
「常に仕事をしている」「常に休憩している」のではなく、オンオフのスイッチ切り替えが上手な人が多いです。
お金に苦労している人の特徴と働き方。達成が難しいことを一人でやりきろうとしてしまう
それでは反対に、お金に苦労している人の特徴を見てみましょう。
- 時間的余裕がなく、いつもバタバタ
- 常に仕事をしているが、進捗が遅い
- 部屋や財布が汚いまま
- 機嫌や感情が行動に現れやすい
お金に苦労している人の最大の特徴は、常に時間に追われていること。
仕事の全容が掴みきれず、常にバタバタと目先の仕事だけを済ませようとしてしまいます。
そのため全体進捗が遅いのに、周囲のことに気を配ることができず、どんどん行動が遅れていきます。
するとプライベートの充実はもちろん、自分の時間の確保もできず、睡眠時間も少なくなっていきます。
また部屋は散らかりっぱなし、財布の中にはぎゅうぎゅうにレシートが詰まりっぱなし。
自分のことばかり考えているので、機嫌次第では感情的になることもしばしばあります。
また損得勘定がきっちりしていて、割り勘は徹底、細かい節約も厳しく行います。
節約術や副業についての知識はたくさんあるのですが、本業にかかりきりでなかなか手につかない…という方も少なくありません。
もうお金に苦労しない!今すぐできるちょっとした生活の改善点
お金に苦労したくないから、今日からいきなり性格を変えます!というのはなかなか難しい話です。
でも、上記2つでなんとなく当てはまる…と感じた項目があった方は、特に気にしてしまいますよね。
では、今すぐにでも取り組める改善方法はないのでしょうか。
- ひとりで頑張りすぎず、妥協や甘え、サボタージュを覚える
- 万が一のことがあっても半年は暮らせるくらいの貯金をする
- 金利や審査、銀行や消費者金融については自分で情報を得る
ひとりで頑張りすぎず、妥協や甘え、サボタージュを覚える
お金に苦労している人は、とにかく真面目で責任感のある頑張り屋さんが多いです。
自分ひとりにしかできないから、と何でも仕事を引き受けてしまい、結果としてゴールが見えなくなって、時間に追われてしまいます。
まずは「うまくサボること」を覚えてください。もちろん怠慢でいる、というわけではありません。
妥協点を見つけたり、大変だった時は甘えたり、適度に息抜きを覚えていきましょう。
万が一のことがあっても半年は暮らせるくらいの貯金をする
いくらお金に苦労しているとはいえ、貯金しておくに越したことはありません。
毎月一定額、どんなに少額でも構わないので、自動積立を行いましょう。
お金で苦労している方は、頑張りすぎて体を壊し、働けなくなってしまう方も多いです。
するとさらに生活が困窮し、生活保護や補助金制度などを頼ることになります。
これはお金で苦労している方だけの話ではありませんが、万が一に備え貯金をしておくことは、心の余裕にも繋がる改善方法のひとつです。
金利や審査、銀行や消費者金融については自分で情報を得る
最後に重要なこととして、「お金の借り方や増やし方についての情報の仕入れ方」があります。
よく「投資したらお金が増えた」「仮想通貨が流行」「FXに挑戦したら…」という話を聞くことがあると思います。
そうやって人づてに聞いた話だと、「自分でも成功できるかも」と錯覚してしまいがちです。
そこからすぐに金融商品に手をつけるのではなく、まずはその界隈についてじっくり調べてみましょう。
ネットニュースの記事やSNSで少し検索するだけでも、良いも悪いもたくさん出てくるはずです。
その上で「自分にできる」と確信のいったものだけに着手してください。
「人から聞いた話」よりも「自分の目で見た情報」のほうが信頼度が高いのは言わずもがな、ですよね。
お金がないと何がなくなる?余裕がありすぎると逆に人が離れていく?
ところで、「お金がないと心の余裕もなくなる」というのは本当のことなのでしょうか。
一般論として語られている「お金がなくて苦労している人」の特徴は、前項で挙げたとおりです。
けれど、苦労している人の特徴は、決して悪いことばかりではありませんよね。
時間を徹底して守ることは良いことですし、目の前の仕事に集中できるのは大きな長所でもあります。
お金の余裕がありすぎると、ついつい傲慢になってしまう人もいます。
普段からあまり感情的にならない人に対して、「怒ってないの?」と聞くことも躊躇われますよね。
余裕があっても苦労があっても、何かしらのメリット・デメリットは避けられないのです。
お金がないとモテないのではなく、選択肢が与えられないだけ
眼の前のことに集中できて、感情豊かで、でもいつもちょっと慌ただしい人。
「お金に苦労していても、認めてくれる人がいるならいい!」と思うかもしれません。
確かにその通りなのですが、現実的に考えると…やっぱりお金を持っていたほうが圧倒的にモテますよね。
よく「女性は男性に落ちるのではなく、お金に落ちるのだ」と言われます。
これは厳密に言うと「お金のそのもの」ではなく、「お金によって提供される選択肢や経験の幅」です。
例えば、誕生日にプレゼントを送る。記念日にケーキを買う。旅行先を相談しながら決める。
何気ないちょっとしたお祝いの共有経験が積み重なることで、「大切にされているんだ」と実感していきます。
どれだけお金に余裕があっても、楽しいことや嬉しいことの共有ができない人とは、あまり一緒にいたくはありませんよね。
お金に苦しく細々と生活していても、お祝いごとだけはきちんとしている!という家庭は少なくありません。
どれくらい貯蓄があれば余裕のある生活ができる?老後破産も踏まえて考える
お金に関する余裕と苦労は、老後に至るまで心配が及びます。
下流老人などで話題になった高齢者の貧困は、老後破産にも繋がる社会問題です。
「自分は老後破産しない」と思っている人ほど、生活レベルを下げられずに破産する、というケースが多くなっています。
お金に苦労した経験のある方は、国の制度や相談先、給付金などについて一度は調べたことがあるかと思います。
逆にお金に余裕を持ってきた方は、いざという時に頼れる場所を先に見つけておかなくてはいけません。
離婚、年金収入の減額、不意の事故や病気…どれだけ貯蓄をしていても、あっという間にお金はなくなっていきます。
「これだけあるから大丈夫」ではなく、年金収入に合わせた生活レベルのサイズダウンが重要です。
まとめ:お金の余裕と苦労は紙一重。慢心せずにコツコツ貯めるのが大事
金銭的に余裕のある暮らしには憧れますが、長所ばかりというわけでもありません。
余裕がある中でも貯蓄ができているかどうか、むやみに散財していないか…。
生活習慣の改善は常にできるわけではありませんので、定期的にでも見直せると良いですね。
また現在の暮らしに苦労が絶えない方は、仕事の優先順位をはじめ、普段何気なくしていることを見直していきましょう。
いざという時に使える貯蓄がある、というだけでも、「苦労している感」は払拭できるかもしれません。