みなさんは、今までの自分の人生に満足していますか?
できれば波風を立てず、平穏に平和に暮らして、最期まで何の転落もなく過ごしたい…。
ほぼすべての人がそう思っていると思いますが、現実はそう簡単にいかないものです。
ほんの些細なきっかけで、それまで築き上げてきたものが呆気なく崩壊することがあります。
自分自身で問題を引き起こすことは少なくても、第三者の落とし穴に落ちてしまうことも大いにありえます。
転落人生は、いつどこでどのようにはじまるのかわからないのです。
ここでは、有名な方の転落人生をもとに、その原因や特徴について詳しく見ていきます。
「有名人だったから」という理由だけでなく、誰にでもあり得るケースも解説していきましょう。
転落人生を送った人のはじまりと末路。有名人だけじゃない「ちょっとしたきっかけ」
人生における「転落」というと、どんなイメージがあるでしょうか。
転落するからには、一度は高いところまで上り詰めないといけませんよね。
- 会社のなかで評価される
- ビジネスで成功する
- ワンランク上の年収をもらう
- 名声を得る
何らかの形で「成功」を得た人が、些細なきっかけから躓き、転落して止まらなくなってしまう…。
そんな転落人生のお手本としてよく挙げられるのが、メディアに露出している有名人です。
どうしても目立つ有名人の転落人生。週刊誌とメディアが人生を変えてしまう
転落人生に陥った芸能人の話は、ネットを探せばそこかしこに転がっています。
なかでもここ数年で最も記憶に残っているのは、ベッキーさんにまつわる一連の騒ぎではないでしょうか。
バンド「ゲスの極み乙女。」のボーカルとの不倫騒動発覚から、LINEの画面までが流出。
ここまで来ると完全に違法なのですが、ワイドショーは連日話題に取り上げ、徹底的に叩き上げましたよね。
それに呼応するようにネット上でも彼女を批判し、芸能界から追いやろうとする書き込みが相次ぎました。
結局、当時多くのテレビ番組に出演していたにもかかわらず、すっかり姿を見なくなってしまいました。
「清純派」「健康的」「人気者」のイメージがあったからこそ、その反動は凄まじいものでした。
2018年2月現在、少しずつではありますが芸能界に復帰しつつあるようです。
しかし彼女の姿を見るのもイヤだ、という心ない書き込みは現在も続いています。
ちなみに…ワイドショーにスキャンダルは必要なのか?不倫報道に疲れてしまっても…
こういった、いわゆる「身から出た錆」によるスキャンダルによって、転落人生を送ることになる著名人は少なくありません。
しかしこのベッキー騒動をきっかけに、「不倫報道」をニュースにするメディアが爆発的に増えたことも事実です。
「面白くて、憤ることができて、簡単に批判ができるから」「不倫は悪いことだから」「いいネタだから」…。
週刊誌側にはそんな思惑もあるのかもしれませんが、こうしたスキャンダルについて、皆さんはどんな感想を持つでしょうか。
騒動の渦中にあったころ、ベッキーさんは自分にまつわる多くの批判を目にしたはずです。
不倫とは、本来当事者同士で話し合って解決するべき問題であり、関係を詳しく知らないものがあれこれ憶測で物を言ったところで何の解決にもなりません。
「いや、これは彼女の責任だ、自業自得だから」と思う方も多いかもしれません。
しかし、今やSNSで誰でもすぐに炎上してしまう時代。
いつどこで、誰がどんな行いで彼女の側になるかわかりません。
度重なる不倫報道や炎上に気疲れして、「もういいよ…」と視聴者が見なくなっても、彼女の名誉が今後回復することはないのです。
これからは「スキャンダル」によってではなく、「不特定多数の心ない視聴者」こそが、他人の人生を滅茶苦茶にする時代になっていくのかもしれません。
参考:https://news.yahoo.co.jp/byline/sakaiosamu/20180126-00080839/
転落人生を送ってしまう人の原因と特徴とは。プライドの高い人ほど落差が生まれる
有名人の転落人生の一因として「不倫・浮気報道」があるのは最早知っての通りです。
前項でも紹介しましたが、これは週刊誌などにスキャンダルとして取り上げられた場合の顕著な例です。
もちろん一般人であっても、転落人生を送るきっかけや原因はいたるところに転がっています。
- 不倫や浮気による離婚
- 借金地獄、自己破産
- 薬物、ギャンブル、買い物への依存
- 犯罪
- 家庭事情
離婚は転落人生の第一歩。熟年離婚すると老後破産の可能性も
「不倫や浮気は当人たちの間で解決すべき問題」ということは、誰しもが知っての通りです。
しかし円満解決とはいかず、破局、離婚してしまう夫婦も決して少なくはないでしょう。
また熟年離婚してしまうと、定年後にもらえる年金が一人分に減額。
二人で20万円前後の年金収入が半分になり、老後破産に至る可能性もあります。
「それまではしっかり働いてきたのに、気の迷いの浮気で多額の慰謝料を払うことになった…」
人生のラストスパートにもかかわらず、転落人生に陥ってしまう原因のひとつです。
借金地獄からの自己破産…周囲にバレないようとにかく気をつけて
一般人の転落人生の発端として、最も多いのが「借金」です。
ちょっとした気持ちでの借入が少しずつ膨らんでいき、誰にも言えないまま積み重なっていく…。
気付いた時には自分の力で返済できない金額になっていて、自己破産するしかない。
こうした借金地獄による転落人生は、まったく珍しくありません。
自己破産という制度は、裁判所を通して借金をゼロにできる公的な制度です。
しかしやはりネガティブな印象が強くあるため、周囲に知られてしまうと距離を置かれてしまうことも。
どんなときも「頼れる人がいない」という状況は、転落人生における共通事項です。
特に借金の場合、お金に関することでさらなるトラブルを招いてしまうおそれもあります。
一気に人生が急転落し、そのまま這い上がることができない人も少なくありません。
→参考:借金を返済する方法一覧。自己破産したあとはどうなるの?
薬物やギャンブル、買い物依存症…病気による転落人生は責任の所在が難しい
世の中には様々な「依存症」がありますが、中でも薬物・ギャンブル・買い物依存症は悩む人の多い疾患です。
海外では使用が認可されていても、日本では禁止されている大麻の利用で、多くの著名人が逮捕されていますよね。
もちろん違法薬物は取り締まられるべきものであり、一度依存すると専門的な医療施設でのリハビリが必要になります。
またギャンブル・買い物依存症も進行すると、借金をしてしまうほど悪化してしまいます。
もちろん最初に手をつけないことも重要なのですが、依存症は自分ひとりの力では完治にはこぎつけられません。
それに、ある日突然病気を発症し、働けなくなってしまった人に対して「自業自得だ」とは言えませんよね。
こうした依存症・病気になってしまった場合は、給付金制度や療養費制度の利用も視野に入れていかなければいけません。
→あなたの知らない給付金制度もある。各種制度の申請方法まとめ
軽犯罪から重いものまで…ちょっとした気の迷いが転落を生む
あなたは、「犯罪なんか絶対しない、法律は絶対侵さない!」と言い切ることはできますか?
例えば万引きをはじめとする窃盗、違法ダウンロード、著作権法違反、名誉毀損…。
気が付いていないだけで、もしかしたらいくつもの罪を犯しているかもしれません。
そしてそれが浮き彫りになるのは、いつだって「ちょっとした気の迷い」からです。
ひとつの例として、「コンビニおにぎり35個万引き事件」を紹介しましょう。
参考:http://president.jp/articles/-/23513
この事件の被告人は元公務員で、障害者福祉施設に勤める真面目な人でした。
その真面目さが不運にもどんどん悪い方向に働き、役所仕事から路上生活者にまで転落。
最後にはおにぎりを35個も万引きし、経緯を聞いた法廷で各方面から慰められる…という、異様な事件として話題になりました。
これもまたひとつの「転落人生」であると言えますが、この被告人は万引き時、なんと4日間も何も食べていなかったそう。
「ちょっとした気の迷い」は、「もう限界ギリギリである」と同じくらい紙一重だ、と言えますね。
家庭事情による転落人生…親も子どもも、誰もがリスクになり得る
最後はやはり「家庭事情」による転落人生です。
離婚もひとつの家庭事情ではありますが、その他にも転落する要因はたくさんあります。
親の介護、子どもの引きこもり、いじめ、虐待、DV…。
こうしたことは最早避けようがなく、早い段階で第三者へ相談しなければいけません。
家庭の中だけで解決しようとしたがために、その後の人生が真っ暗になってしまうこともあります。
家族のことを誰かに相談するにはとても勇気が入りますし、世間的な批判を受ける場合もあります。
しかしそれ以上に悩んでいる人は少なくありません。
家族についての相談所は各地に開かれていますので、積極的に利用していきましょう。
参考:公益社団法人家庭問題情報センター 大阪ファミリー相談室
まとめ:転落人生からの脱出は本当に難しい。もう一度成功者になるか、のんびり暮らすか
一度社会的に失敗してしまった人が、もう一度同じ地位を取り戻すことはとても難しいことです。
勤めていた会社に戻るのは難しいし、同じ業界で働くのも困難。
お金をたくさん持っていた方はその当時が忘れられず、借金をしてしまうことも多いでしょう。
「自分はどうして失敗してしまったのか」という反省は、真面目な人であればもう充分に考え尽くしたはずです。
これからどうしていくべきか、ネットで調べ回っている人は少し冷静になってください。
どうしようもない、と思っている人ほど、視野がとても狭くなっている可能性があります。
必要な情報、不要な情報、取捨選択は重要ですが、まずはどんなことでも頭に入れていきましょう。
ヒントがどこに隠されているかもわかりません、最初と同じ方法では成功できないのです。
「転落人生だ」と決めるのは自分ではなく、何も知らない赤の他人でしかないのです。