コラム

【下流老人】高齢者の貧困の5つの原因と打開策。鍵を握るのは情報量!?

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下流老人にならない

「下流老人」という言葉を知っているでしょうか。

目にするだけでも、ちょっと違和感というか、なんだか嫌悪感を覚える単語ですよね。

テレビなどのメディアより、ネットニュース、書籍などで見かけたことがある方も多いかもしれません。

 

「下流老人」とは、2015年に発表されたとある本のタイトルであり、造語です。

いま日本では若者の貧困と同時に、高齢者の貧困が大きな社会問題となっています。

日本では、相対的な貧困に対する一方的な批判の声が何かと物議を醸すことが多くなりました。

生活保護に対する偏見も強いなか、どんどん貧困に陥るお年寄りが今後も増えていくだろう…そんな問題を捉えた言葉です。

 

ここでは「下流老人」という言葉について、その意味や実態を探っていきましょう。

 

下流老人とはどんな人のこと?年収700万円以下の世帯が陥りやすい!?

「下流老人」には頼れる人がいない

「下流老人」という言葉自体は、2015年に生まれた造語です。

NPO法人「ほっとプラス」という団体代表理事の著書のタイトルとして、一躍話題を集めました。

著書の定義によると、下流老人とは「生活保護を受けて生活する高齢者、およびそれに近い生活を送っている高齢者」を指すようです。

→生活保護の基準や受給方法についてはこちら

 

また、下流老人かどうかを判断するものとして、以下の項目があります。

  • 収入が著しく少ない
  • 十分な貯蓄がない
  • 周囲に頼れる人間がいない

参考:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%8B%E6%B5%81%E8%80%81%E4%BA%BA

 

つまり、国の定める最低生活費以下の収入しかなく、かつ頼れる人が誰もいない高齢者のことを「下流老人」と言うようです。

2015年時点では、日本国内に推定600万~700万人いるとされています。

ちなみに平成29年12月時点で、生活保護を受けている高齢者世帯は86万5,053世帯となっています。

参考:http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/hihogosya/m2017/dl/12-01.pdf

 

下流老人に陥ってしまう主な原因とは?年収はどれだけあっても足りない!?

下流老人に陥ってしまう原因として、著書では以下の5つの項目が挙げられています。

  • 病気や怪我、事故による高額医療費の支払い
  • 介護施設に入居できず、頼りにできる人がいないこと
  • 子どもの稼ぎが少ないこと(ワーキングプア問題)
  • 熟年離婚の増加と、年金や財産の分配
  • 一人暮らしの高齢者の認知症の発症

これらの原因は一つ一つやってくるのではなく、時に一度に押し寄せることも考えられます。

子どもが幼い場合は学費がかかり、将来的には奨学金の返済も待っています。

そこに住宅ローンの返済、自宅の改修、自動車の買い替えなどが降りかかると、一気に貯蓄がなくなってしまうことでしょう。

 

年収400万~700万円の世帯が注意したい、楽観視による老後破産とは

また働けていた現役時代に「そこそこ稼げていた中流家庭」、つまり年収700万円前後の世帯が、下流老人に陥りやすいと言われています。

これは「自分は普通に稼げているし、老後もなんとかなるだろう」という楽観視によるもの。

定年後の収入は現役時に比べて1/3以下になり、そのほとんどが年金収入となります。

そこで働けていた時代と同じような暮らしを送ると、あっという間に下流老人になってしまうのです。

 

またこの本の著者は、「年収400万円でも生活保護になるかも」とコメントしています。

もうそうなると、いくら貯蓄や年収があっても老後の懸念は尽きない、ということになりますね…。

→警戒したい老後破産とは。貯蓄はどれだけあっても足りない?

 

高齢者世帯の貧困は改善傾向にある?厚生労働省の発表でわかること

高齢者の貧困は改善傾向にある?

一方で、「下流老人はウソだ」とするメディアも少なくありません。

相対的貧困率を見ると、65歳以上の貧困はむしろ改善傾向にあり、むしろ30歳以降の現役世代の貧困が著しい、という見方もできます。

参考:http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/soshiki/toukei/dl/tp151218-01_1.pdf

 

子どもの貧困、学生の貧困、母子世帯の貧困も問題となる中、高齢者世帯だけに目を向けていられない…そんな現状も浮かび上がるようです。

どんな世代、どんな家庭においても、もはや貧困は他人事ではなくなりつつある社会問題です。

 

しかし、老後に何が待ち受けているのかは誰にも予測できません。

年金収入だけが頼りになる老後生活では、夫婦二人の場合毎月20万円程度で暮らしていかなければなりません。

しかし、ある日突然大病を患ったり、事故にあったりすれば、当然莫大な医療費が必要となります。

年収や貯蓄がどれだけあったとしても、「絶対安心!」とはいかなくなってしまったのです。

 

下流老人にならないためにはどうすればいい?とにかく情報集めと利用が重要!

下流老人にならないための情報集め

この本の著者は、「あえて言うが、下流老人にならない方法はない」としています。

これは、誰もが「自分だけは下流老人になるわけがない」と自信を持っているからです。

まあ何の対策もしていないけど大丈夫だろう…という考えこそが、将来の貧困を招きます。

 

では、将来下流老人にならないためにはどのような対策を取るべきなのでしょうか。

  • とにかく情報を集め、積極的に利用する方法を覚えること
  • 老後も働ける環境や、フリーランスの働き方を覚える
  • 副業による収入源を準備しておく
  • お金をかけない生活をイメージする

情報集めは基本中の基本!元気なうちに知識を備えておこう

このページを見ているということは、少なくとも将来のことが心配で情報を探している方でしょう。

老後のことが不安で、万が一に備えたい。そんな気持ちを備えているだけでも良いのです。

まずは、利用できる給付金制度や相談できる窓口について、理解を深めることが重要です。

 

例えばどうしても高くつきがちな医療費も、支払いが高額にならないよう抑えられる制度があります。

こういった情報を知るか知らないかだけで、老後生活に対する不安は少しずつ軽減できます。

また制度だけでなく、相談窓口がどこなのか、申請先がどこなのかを調べることも必要です。

 

→国からもらえる給付金一覧。手当や補助金制度の利用を考えるなら

 

老後も外で働く?自宅でもできる働き方を覚える

実は「下流老人」という言葉を作った方は、2016年にも著書を出版しています。

帯にはおどろおどろしく「老人は過労で亡くなる」とあり、老後も働き続けるうえでの健康面のリスクを懸念しているようです。

しかし、老後生活における収入源は、何も外に出る肉体労働だけではありませんよね。

例えばパソコンやネットが得意な方は、今後ますます増えてくるであろうネットビジネスの情報にアンテナを張りましょう。

もちろんネットビジネスの他にも、体力を使わずにお金を稼ぐ方法はたくさんあります。

こういった働き方に関する情報も、時代と共に移り変わっていきます。

追いつこうとするのは大変ですが、知識として知っておくだけでも、いざという時役立ちますよね。

 

節約より副業!意外に簡単なアプリの使い方

また今後お金を稼ぐなら、スマートフォンアプリの活用は必須です。

話題のメルカリをはじめ、今や在宅ワーカーの副業といえばフリマアプリと言っても過言ではないでしょう。

はじめたての頃はとっつきにくく、難しく感じるかもしれません。

しかし商品を出品するにしても、梱包や配送を考えるにしても、習うより慣れよ、です。

実際に手をつけてみると、意外なほど簡単に手続きが完了します。

 

代表的なアプリとして、以下の5つくらいは頭に入れておくと良いでしょう。

  • メルカリ:定番のフリマアプリ。はじめるならここから
  • メルカリNOW:写真を撮って送るだけの簡単な買取サービス
  • メルカリアッテ:配送ではなく、近所の人に商品を手渡すアプリ
  • CASH:写真を撮って送るだけ。ブランド品に強い
  • ラクマ:楽天のフリマアプリ。手数料なしが魅力的(2018年現在)

 

お金をかけない生活の根っこは固定費の削減にあり!

老後生活において、年金以外の収入を増やすことはとても大切です。

でもやはり一番重要なことは、毎日の生活にできるだけお金をかけないよう気を配ること。

年金収入はおよそ20万円なので、働いていた頃と同じように、というわけにはいきません。

住宅ローンや保険料の支払いの見直しをはじめ、固定費の削減は必須です。

  • スマホ代の削減→格安SIM端末への乗り換え
  • マイカーの維持費→レンタカーにする
  • 新聞の有無→ネットニュースのみにする
  • テレビの有無→同上
  • 不必要な保険、サービス→見直し、契約解除
  • 固定費をクレジットカードで支払う→ポイントを貯める

こうしてみると本当に細かいことばかりですが、実はこれでもまだ足りないくらい。

毎日当たり前のように使っているものの必要性を見直すだけでも、固定費の削減に繋がります。

 

まとめ:下流老人は回避できる。早いうちから意識し始めておきましょう

どんなに年収があってもダメ!と聞いて、不安になってしまった方もいるかもしれません。

今の段階では、貧困が決して他人事ではないということがわかっただけでもOKです。

 

長い先の未来のことに怯えるよりも、まずは日常のほんの些細な情報を覚えておくこと。

特に給付金制度や、医療費関連の情報はいつどこで必要になるかわかりません。

今後陥りかねない貧困についての知識を備えておくことが、今のわたしたちにできることです。

 

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