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【イラスト解説】年金担保融資とは?審査やその仕組について

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「担保融資」というと、土地や住居、貯金口座などを思い浮かべる人が多いかもしれません。

でも、受給している年金を担保に融資が受けられる、というのはあまり知られていません。

「なんだか怪しい」と感じる方も少なくないのは、基本的に年金を担保にするのは違法だからです。

 

民間のカードローンは基本的に保証人・担保なしで借りられますが、金利が高いという欠点があります。

ですが、年金を担保にすることでカードローンよりもずっと低金利で融資を受けることができます。

この融資が許されているのは、日本でたった2つの制度のみとなっています。

その2つ以外はすべて違法な業者なので、なかなか利用し辛い状況になっているんですね。

 

ここでは、そんな年金担保融資について、イラストつきで分かりやすく解説していきます。

どんな方が利用できるのか、どのくらい借りられるのかなど、しっかり確認していきましょう。

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年金担保融資とはどのような制度か?仕組みをイラストで解説します

年金担保融資とは、その名の通り「年金」を担保にお金を借りる制度のことです。

日本では、「独立行政法人福祉医療機構(WAM)」「日本政策金融公庫(JFC)」でしか認められていません。

この2つ以外で、「年金を担保に融資可能」としている業者は、すべて悪質な違法業者なので注意してください。

 

独立行政法人 福祉医療機構の年金担保貸付事業とは?

まずは、独立行政法人福祉医療機構で行われている年金担保貸付事業について解説します。

この年金担保貸付は、年金証書を持っていて、かつその年金を受け取っている人が利用できます。

年金の受給権を担保にするため、借入時にこの証書を預けることになります。

 

それでは、貸付の対象となる方の条件についても解説していきましょう。

 

貸付けの対象者と融資の条件を詳しく見る

つまり、福祉医療機構で担保にできる年金は以下のとおりです。

厚生年金、国民年金、労災年金、船員保険年金

老齢年金、老齢基礎年金、障害年金、遺族年金

 

また、以下の人は年金担保融資を利用できないので注意してください。

 

福祉医療機構の年金担保貸付でいくら借りれる?保証人は必要?

年金担保貸付では上記の年金を担保にお金を借りることができます。

平成29年現在の融資利率は以下のとおりです。

年金担保融資 年2.1%
労災年金担保融資 年1.4%

一般的なカードローンでは考えられないような低金利で融資を受けられます。

この金利は見直されることもありますので、必ずホームページで確認しておきましょう。

 

ただし、原則として連帯保証人が必要となります。

連帯保証人を立てるには、以下の3つの条件を満たす必要があります。

  • 70歳未満
  • 3親等以内の親族
  • 同じ都道府県に住んでいる人

 

また本人確認書類や収入証明書が必要になるので、予めよく相談しておくようにしましょう。

もしくは信用保証機関を利用し、保証料を別途支払っていくことになります。

 

融資限度額はどのようにして決める?お金の使いみちによって限度が変わる?

また、資金用途や満たすべき要件がいくつかあるので、詳しく解説します。

この資金用途ですが、主に以下のようなことであればOKです。

保健・医療費 入院費、診療費、手術費、検査費、薬剤費など
介護・福祉費 介護施設の利用費用など
住宅改修費用 改修工事や増改築工事費など
教育費 入学金、授業料、教材費など
冠婚葬祭費 冠婚葬祭全般にかかる費用、墓石購入費など
事業維持費 運転資金や維持費、備品の購入費など
債務の一括整理など 消費者金融からの借換、滞納家賃の支払いなど
生活必需品の購入費 自動車や家具、家電製品の購入費など

参考:http://hp.wam.go.jp/Portals/0/docs/gyoumu/nenkin/pdf/H29panhu.pdf

このように債務返済にも利用できるなど、かなり自由度が高くなっていることがわかります。

ただし、生活資金や旅行、ギャンブルのための資金としては利用することはできません。

 

上記のなかで自分で必要な金額を提示し、それを限度額としたうえで、次の3つの要件を満たす範囲で借入ができます。

 

ここまでをまとめると、以下のようなことがわかります。

  1. 福祉医療機構の年金担保貸付では、資金として必要な額までしか借りられない
  2. 最高限度額は200万円だが、要件によっては限度額が低くなることもある
  3. 金利は一般的なカードローンよりもずっと低い

 

福祉医療機構の年金担保融資で借りたお金の返済はどうするの?

この年金担保融資での返済においては、自分で口座に振り込んだりする必要がありません。

本来受け取る年金を、福祉医療機構が直接受け取って返済していく、ということになります。

この返済額は自分で指定することができますが、いくつかの条件があります。

 

福祉医療機構の年金担保融資の申請方法と必要書類は?

福祉医療機構の年金担保融資を申し込むには、年金を受け取っている金融機関へ行く必要があります。

各店舗に借入申込書があるので、本人が窓口で手続きを行います。

この時、ゆうちょ銀行や農協、労働金庫などでは取扱いがありませんので注意してください。

 

年金担保融資の申請方法をイラストで解説!

それでは、詳しい手続き方法をイラストで解説していきます。

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年金担保融資申込に必要な書類一覧

このように、準備するべき書類がたくさんあります。

またこの年金担保融資は廃止が検討されており、他の融資制度の利用を促す傾向にあるようです。

このサイトでは他の融資制度や、安心してお金を借りれるカードローンをご紹介しています。

 

日本政策金融公庫の恩給・共済年金担保融資の受給条件や融資限度額は?

上記の福祉医療機構の年金担保貸付では、恩給や共済年金を担保にすることができません。

これらの年金を担保にできるのは、日本政策金融公庫の年金担保融資になります。

 

こちらでも、恩給や共済年金の受給資格を担保にするので、証書を預けることになります。

資金の使いみちは住宅資金、事業資金、生活資金など、ほとんど差はありません。

 

それでは、利用できる人や融資額、利率について見ていきましょう。

担保にする年金 恩給や災害補償年金 共済年金や厚生年金
利用できない条件 ・生活保護受給中
・この制度を利用中に生活保護を受給、そのあと5年経過していない
融資限度額 250万円
担保にする年金年額の3年分以内
250万円
・生活資金の場合は100万円以内
・担保にする年金年額の2年分以内
年利 0.36% 1.76%
返済方法 完済まで年金全額が返済に充てられる
申込窓口 日本政策金融公庫
連帯保証人 必要

申込から融資までは、約3~4週間程度です。

問い合わせ・手続き先は、各地域にある日本政策金融公庫の国民生活事業窓口になります。

参考:https://www.jfc.go.jp/n/branch/index.html

 

年金を担保にお金を借りることのメリット・デメリットは?

では最後に、年金を担保にお金を借りることのメリットとデメリットを考えてみましょう。

 

年金担保貸付のメリット。なんといっても低金利!

  • 低金利で融資を受けられる
  • 使用用途が基本自由
  • 返済のし忘れがない

 

年金担保貸付のメリットは、やはり低金利でお金を借りられることにあります。

借りたお金は生活資金にも利用でき、使用用途はかなり幅広く設定されています。

返済も偶数月の年金から天引きされるので、いちいち振り込む手間がありません。

 

年金担保貸付のデメリット。万が一の時は連帯保証人に返済義務が残る

一見便利に見える年金担保貸付ですが、実はデメリットも多くあります。

まずは連帯保証人が必要になる、ということ。

万が一返済中に受給者が亡くなった場合、残りの返済義務はその連帯保証人に移ってしまいます。

また申請には必要な書類が膨大ですし、審査には3~4週間程度かかります。

融資までにはさらに時間がかかるので、即金が必要な方には向かない制度と言えるでしょう。

さらに悪質な業者も存在しており、安易な利用には少しリスクが残る制度と言わざるを得ません。

 

まとめ:年金担保貸付を利用する前に。カードローンや他の制度は利用できませんか?

年金担保貸付は、年金を担保に低金利で融資を受けられる、この国では2つしかない制度です。

廃止も検討されていますが、資金が必要な場合には利用を検討するのも良いでしょう。

 

しかし、申請には必要書類がたくさんあり、かつ審査から融資までにはかなりの時間を要します。

自由度は高いとはいえ、すぐにでもお金が必要な冠婚葬祭や医療費には向かない制度と言えるでしょう。

経済的負担をなくすには、即日で融資してもらえるようなカードローンの利用も視野に入れてください。

また時間があるのであれば、他の貸付、給付金制度などが利用できないか相談してください。

 

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