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【自転車操業】資金繰り悪化で倒産寸前…社会的信用を失わない4つの解決策

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自転車操業・資金繰り悪化で倒産

事業を起こしている人にとって、「自転車操業」という言葉はできれば考えたくありませんよね。

資金繰りの悪化が目に見えてわかっても、できる限り問題を先延ばししてしまうもの。

やがて倒産寸前になり、にっちもさっちもいかなくなったところで、はじめてお金の無さを痛感することになります。

 

事業の運営資金だけでなく、税金や給与の支払いなど、営業を続けるにはお金がかかります。

銀行からお金を借りたり、ビジネスローンを頼っている場合はさらに大変です。

最近では倒産にまつわる騒動のニュースもいくつかあるので、戦々恐々としている経営者の方も多いかもしれません。

 

ここでは、会社の資金繰りが自転車操業になり、倒産の危機を迎えてしまうまでのプロセスを探っていきます。

破綻寸前でも営業を続けたい場合の解決策についても、いくつかの方法を紹介します。

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倒産に次ぐ破産…「てるみくらぶ」「はれのひ」に見る逃げの姿勢の恐ろしさ

SNSを通じて大きな騒動へ発展

2017年3月に巻き起こった「てるみくらぶ破産事件」は、SNSを通じたこともあり、大変な騒動として世間の注目を集めました。

てるみくらぶの事件で問題となったのは、その悪あがきにも似た顛末です。

赤字だったにもかかわらず、粉飾決算でごまかしながら営業を続けてきたこと

「現金一括入金キャンペーン」などで客に前払いを促し、そのお金を広告費に利用。

予約したはずのホテルに予約が入っていない、帰りの便の座席がない、といった大問題に発展しました。

同年11月には、虚偽の書類を提出して2億円の融資を受け取ったとして、社長など幹部数名が詐欺罪で逮捕されています。

参考:https://news.yahoo.co.jp/byline/tarobando/20171110-00077994/

 

また「破産」といえば、2018年1月に起こった「はれのひ」に関しても記憶に新しいですね。

振袖の販売、着付けサービスなどを提供していた同社は、なんと成人式当日に営業を取りやめ。

2年ほど前から経営状態が悪化、広告費用すら払えず、取引先からはかなり怪しまれていたようです。

結果として多くの学生が成人式に出席できず、相談所に駆け込む親子が増えるなどといった社会問題に発展することになりました。

「はれのひ」の負債は10億円にのぼりますが、記者会見時の社長の預金は数十万円程度だったと言います。

参考:http://www.sankei.com/premium/news/180130/prm1801300005-n4.html

 

提供しているサービスに影響が出てしまうほど困窮する資金繰り

こうした大騒動になってしまう理由は、「無理な事業続行」と「それを隠蔽する動き」にあります。

どちらも2年以上前から経営悪化が示唆されていたにもかかわらず、それを知る従業員はほんの一握りだったようです。

キャッシュフローの悪化を悟られないよう、粉飾決算までしていた「てるみくらぶ」には弁明の余地すらありません。

また「はれのひ」も、2017年9月期決算が未確定、かつ求人広告には虚偽の売上高を掲載するなど、様々な疑惑が浮上しています。

 

参考:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%AF%E3%82%8C%E3%81%AE%E3%81%B2

 

こうした突然のサービス停止、不行き届きは、言うまでもなく多くの顧客に影響を及ぼします。

自転車操業の中でなんとか営業を続けようとしても、必ずいつかは破綻してしまうのです。

より多くの利用者を抱えているほど事業停止は難しくなります。

今はSNSで簡単に情報共有ができるため、隠そうとすればするほど、最終的な炎上は計り知れないものになります。

 

ちなみに…仮想通貨「コインチェック」には業務改善命令

また最近流行りの仮想通貨界隈では、「コインチェック騒動」が大きな問題となりました。

これは仮想通貨を預けていた取引所から、巨額が外部流出してしまった…という事件です。

2018年3月に記者会見したコインチェック社長は、「業務の拡大に対し、人員不足でリスク管理ができなかった」と話しています。

 

この事件は厳密に言うと「破産事件」ではありませんが、それに近しい問題を抱えています。

  • 人員不足で手が回らなかった
  • 時代によるサービス変容に追いつけなかった
  • 従業員に支払う給与さえなかった

 

こうした「異変のきっかけ」への対応の遅れが、大きな社会問題へ至ってしまったのです。

 

自転車操業になってしまう原因。資金繰り悪化に至るプロセスとは?

自転車操業に至る原因はさまざま

では、企業の資金繰りが厳しくなり、やがて自転車操業に至ってしまう原因についていくつか考えてみましょう。

  1. 売掛金の支払いが数カ月先
  2. 時代変遷によるサービスの変化
  3. 人件費の拡大、人員不足
  4. 単純な利益の減少
  5. 取引先の倒産
  6. 自然災害によるやむを得ないもの

例えば「てるみくらぶ」の場合、直接的な原因となったのは「小型航空機の増加」です。

余剰席を格安で提供していたてるみくらぶですが、航空機の小型化につれ余剰座席が減少。

時代と共にLCCなどの格安航空会社も増えていき、経営状況はどんどん悪化していきました。

 

もちろん、自転車操業になってしまう理由や過程は上記6つだけではありません。

粉飾決算を行い、なんとか資金を確保しながら営業し続ける企業も珍しくないでしょう。

 

問題はこの状況を隠蔽しながら営業し続けてしまう、企業体質そのものにあるのです。

取引先はもちろんですが、従業員や利用者にも可能な限り影響のないよう尽力していれば、情報が明らかになるにつれて社会的信用も回復していくでしょう。

しかし「てるみくらぶ」「はれのひ」にはそれがなく、だから社会から糾弾されているのです。

 

では、こうした倒産の危機に陥ってしまった場合、どのような対策を講じるべきなのでしょうか。

 

キャッシュフロー悪化!それでも営業し続けるしかない場合の解決策

キャッシュフロー改善専門の機関を利用する

キャッシュフローの悪化に伴い、経営が苦しくなった時の解決策は以下の通りです。

  • ファクタリングの利用で売掛金を売却する
  • 銀行から政府系金融機関へ借り換えを行う
  • おまとめローンの利用を検討する
  • できるだけ早く債務整理(破産手続き)をする

ファクタリングを利用する。売掛金を買い取ってもらえるサービス

会社の資金繰りがうまくいかなくなる理由のひとつが、「売掛金」の回収時期です。

売掛金は一般的に1~2ヶ月後の回収になるために、万が一のことがあるとその間のキャッシュフローが悪化します。

事業の見直しはもちろん必要なのですが、融資を受けてしまうと先々の経営も心配ですよね。

 

ファクタリングとは、取引先からの売掛金の債権を業者に買い取ってもらうことで、すぐに資金調達を行う方法です。

最近では例え売掛金が回収できなくても、その企業の負債にならない償還請求権のない業者も増えてきました。

事業主の間では一般的ですが、まだまだ知名度の低いサービスのひとつと言えるでしょう。

 

ファクタリングについての詳細は、以下のページで紹介しています。

→【最短即日】ファクタリングおすすめ一覧。ネット申込可能業者まとめ

 

政府系金融機関を利用する。銀行より低金利だけど融資まで時間がかかる

新事業育成支援

事業における融資というと、真っ先にイメージするのが「銀行」などの金融機関ですよね。

「銀行からお金が借りれなかった…」という言葉は、はれのひの社長も漏らしていたことです。

でも、事業資金の借入ができるのは銀行から、だけではありませんよね。

 

例えば「日本政策金融公庫」では、小規模企業向けの融資も取り扱っています。

それも「普通貸付」だけでなく、資金繰りが悪化している場合や、商品の特性に応じて様々な種類の貸付が取り揃えられています。

ただしやはり審査は厳しく、実際に融資を受けるまではかなりの時間を有します。

「てるみくらぶ」や「はれのひ」のように、限界ギリギリまで差し迫っている場合には向かない、と考えないほうが良いでしょう。

 

自営業者向けビジネスローンを利用する。複数の金融機関から借金をしている場合

自営業の方にとって、キャッシュフローの悪化は生活の危機に直結します。

すでに生活が苦しくて…という状況に陥っている場合もあるでしょう。

その場合、まずは「事業用」と「生活用」の財布を分けて考えるところから始めます。

 

事業資金の借入だけで捉えるなら、「カードローン」の利用もひとつの解決策です。

ただし、事業資金は一般の消費者金融から借りることができません。

自営業者向けのビジネスローンやおまとめローンなどを活用し、借入を一本化しながらキャッシュフローを最適化していきます。

 

また生活が苦しい場合には、一般の消費者金融からの借入も視野に入れましょう。

「自営業者が審査に通るのは厳しい…」と考えるかもしれませんが、確実に審査に通過できるローンなどありません。

融資限度額や現在の年収などを考慮したうえで、確実に返済できる分だけを借り入れるようにしてください。

 

債務整理は最後の手段。多重債務状態ならできるだけ早く相談すること

事業主の債務整理とは、すなわち倒産と言っていいでしょう。

この頃にはすでに取引先へお金が払えない、借金返済ができない、給与が払えないなどの影響が出ているはずです。

経営を怪しまれている頃合いである以上、無理をして続ければさらなる状況の悪化が考えられます。

 

最悪なのは利用者や顧客に損失を出し、負債と同時に社会的な不信まで背負ってしまうことです。

「てるみくらぶ」「はれのひ」のように、今はSNSですぐに話題が広がり、批判の的になってしまう時代です。

 

自己破産や個人再生は本当に最後の手段ですが、悪化の一途を辿り、再起不能の兆候が出始めたら、速やかに然るべき機関への相談をはじめてください。

事業相談窓口、弁護士の無料相談など、利用できるものはすべて活用しましょう。

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まとめ:倒産寸前になってからでは遅い。早めに判断しないとあらゆるところに影響が出る

一度経営が悪化したところで、「次期は大丈夫だろう」と高を括ってしまってはいけません。

そこには何かしらの理由があり、早急に対処しなければ大きな問題に発展する恐れがあります。

キャッシュフローの見直しはもちろんですが、何につけても「早期判断」が重要です。

 

このページで紹介した解決策が、必ずしもすべての会社にとって正しい判断ではありません。

売掛金の回収が見込めないのであれば、先に他の金融機関の融資を考える必要があるでしょう。

社会的信用を失わないためには、誠実な対応と判断が必要不可欠なのです。

 

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